シルバー精工は25日、家庭用オゾン脱臭器「EDEO pure」(ZN600)を発表した。発売は8月1日で、価格は3万1,290円。
EDEO pureは、空気中に低濃度のオゾンを放出することで、部屋のニオイを分解するという製品。同社の実験によると、ペットなどの悪臭の原因であるメチルメルカプタンを、2時間の運転で約70%減少させることができたという。また、壁やカーテンに染みついたニオイにも対応する。空気清浄器などによる脱臭とは異なり、ニオイの元をダイレクトに分解するのがポイントで、焼き肉のニオイも3時間程度で除去可能だったとのことだ。
また、ニオイだけでなく空気中に浮遊するカビや雑菌などを除去することも可能だ。こちらのほうは約2時間の運転で99.8%減少させることができたとのことだ。ただし、空気清浄器とは異なり、フィルターなどは装備していないため、空気中の埃などを除去する能力は持たない。また、花粉の除去も不可能で、あくまでも脱臭がメインの機器。
オゾンは、消毒や殺菌などにも使用されている毒性の強い物質ではあるが、EDEO pureの発生するオゾンの濃度は、産業衛生学会許容濃度委員会の労働環境における許容値以下となっており、人体に対する影響はなく、ペットなどへも影響が無いレベルとのことだ。また、マイコンにより間欠運転が行われるため、必要以上に濃度が上がることもない。
脱臭能力は、最大で20畳程度のスペースに対応可能。オゾンの発生能力は4段階に切り替えが可能だ。同社では、以前より業務用のオゾン脱臭器を販売しているが、家庭用のオゾン脱臭器は、このEDEO pureが初めての製品となる。家庭向きということで、コンパクトな筐体を採用(幅110mm×高さ362mm×奥行き65mm)。また、ボディカラーもインテリアにあわせて、ホワイトとブラックの2色から選ぶことができる。