フランス現代美術界を代表する女性アーティストであるアネット・メサジェを本格的に紹介する日本初の個展「アネット・メサジェ:聖と俗の使者たち」が8月9日より、森美術館で開催される。開催期間は11月3日まで。
≪残りもの(家族II)≫ 2000年 300x540cm 布、布製玩具(外側)、縄 MAC/VAL,Musee d'art contemporain,du Val-de-marne,Vitry-sur-Seine Photo:Jacque Faujour |
フランスを代表する女性アーティスト、アネット・メサジェは、ユーモアと恐怖、愛と悲しみなど、相反する感覚を絵、写真、ぬいぐるみ、布などの断片を用いて表現してきた。第51回ヴェネチア・ビエンナーレ(2005年)では、フランス館代表作家として参加し、金の獅子賞を受賞している。
≪噂≫ 2000-2004年 100x235x43cm 布、縫いぐるみ、紐 マラン・カーミッツ・コレクション、パリ Photo:Marc Domage |
≪キマイラ≫ 1982-1984年 サイズ可変 アクリル、油彩、白黒写真、メッシュ Courtesy:Marian Goodman Gallery,Paris/New York Photo:Adam Rzepka |
同展はパリのポンピドゥー・センターをはじめ、フィンランド、韓国を巡回した国際展。一見愛くるしいぬいぐるみたちが「噂」という意味のフランス語「RUMEUR」を形作っている『噂』など、作品には子供のような無邪気さと残酷さが共存するという。またコンピュータ制御で送風することでまるで生き物のような動きをする『ふくらんだりしぼんだり』など、視覚的にも楽しめる大規模な作品も多いとのこと。関連イベントなどの詳細はこちらでチェックすることができる。
時間は火曜が10:00~17:00(9月23日は22:00まで)で、そのほかは10:00~22:00。入館は閉館時間の30分前まで。会期中無休。入場料は一般1,500円、高校・大学生1,000円、4歳~中学生500円。