こちらの記事にある通り、エーオープンジャパンが、S3 Graphicsの「Chrome 400」シリーズGPUを搭載したグラフィックスカード「Chrome CRF430GT-DCSM256X」の発売を予定している。これを早速入手できたので、詳細は後日改めて掲載するが、まずは簡単なプレビューをお届けしたい。

S3 Graphicsの新型GPU「Chrome 430 GT」を搭載、エーオープンジャパンの「Chrome CRF430GT-DCSM256X」

主な仕様・比較
GPU Chrome 430 GT Radeon HD 3450 GeForce 8400 GS
製造プロセス 65nm 55nm 80nm
ユニファイドシェーダ 32基 40基 16基
GPUクロック 625MHz 600MHz 450MHz
シェーダクロック 900MHz 600MHz 900MHz
メモリ DDR2 256MB DDR2 256MB DDR2 256MB
メモリ接続バス幅 64bit 64bit 64bit
メモリクロック(データレート) 500MHz(1000MHz) 400MHz(800MHz) 400MHz(800MHz)
メモリ帯域幅 6.4GB/sec 6.4GB/sec 6.4GB/sec
ROPs 4基 4基 8基
DirectXサポート 10.1 10.1 10
ShaderModel 4.1 4.1 4
PCIe Gen 2.0 2.0 2.0
ビデオ支援機能 ChromotionHD 2.0 UVD PureVideo HD(VP2)

GPU-Zで仕様を確認。ダイサイズもかなりコンパクト。なお、表示されたメモリクロックがリファレンス仕様と異なるが、これは試した個体がサンプル品であるためのようだ

今回のテスト環境を紹介しておこう。以下の表にまとめてある通り、比較にはATI Radeon HD 3450を用意した。Chrome CRF430GT-DCSM256Xの実売価格は7,000円前後と見られるため、直接の競合製品はこのあたりと考えて問題ないだろう。

テスト環境
Chrome CRF430GT-DCSM256X ATI Radeon HD 3450
GPU S3 Chrome 430 GT ATI Radeon HD 3450
CPU Core 2 Duo E8500(3.16GHz)
M/B Intel DX38BT
Chipset Intel X38 Express
Memory DDR3-1333(1GB×4/9-9-9-24) GeIL G32GB1333C9DCx2
GraphicDriver S3 Graphics Driver 7.15.12.0129 Catalyst 8.6 Sample
HDD WD3200AAJS-B4A(320GB/7200rpm/8MB)
OS Windows Vista Ultimete SP1 32bit(英語版)

ついでにカードサイズをわかりやすく

ベンチマーク

それでは、いよいよベンチマークテストだ。定番の3DMark06のほか、ゲームタイトルでは、DirectX 9のテストとしてF.E.A.Rを、DirectX 10のテストとしてCrysisを利用する。

消費電力

最後に消費電力を見てみたい。「ワットチェッカー」でシステム単位の消費電力を測定し、"Load"の項目にはF.E.A.R実行時のピーク値を採用する。

プレビューということで駆け足になってしまったが、特にCrysisのテストでなかなかの結果を見せてくれるなど、バリュークラスのDirectX 10世代GPUとしては相当に優秀なようだ。性能に対する消費電力の低さも好印象である。

さて、冒頭で述べたように、詳細な検証記事は追って掲載する予定だ。是非ともご期待いただきたい。