AMDは21日 (米国時間)、AMD / ATI製グラフィックチップを対象としたドライバスイート「ATI Catalyst 8.7」をリリースした。サポートされるGPUは、ATI Radeon 9500~9800シリーズとATI Radeon X以降。対応チップセットはATI Radeon Xpress、およびAMD 4~7シリーズ。動作環境はWindows XPとVista (32 / 64ビット)、Linux。

2008年7月版となる今回のリリースでは、ディスプレイドライバのバージョンが「8.512」に更新。Radeon HD 4800シリーズも正式にサポートされた。パフォーマンスも改善、人気ゲームタイトル「ロスト プラネット エクストリーム コンディション」では、 DirectX 10版のマップ表示速度が向上したほか、DirectX 9版では「CrossFireX」のパフォーマンスが最大1.7倍にアップした。ユーティリティソフト「Catalyst Control Center」の情報表示機能「Information Center」の機能向上も行われている。

あわせてリリースされたLinux版では、Ubuntu 8.04とSUSE Linux Enterprise Desktop 10 SP2を公式にサポート。Open Suse 11と紅旗LinuxDT 7.0についても、動作確認が報告されている。ほかにも、ドライバをインストールしたあとにモニタの検出に失敗する不具合や、Catalyst Control Centerのテレビ信号出力に関する問題が解決されている。