Booksベストセラー週間総合ランキング7月11日~7月17日では、『きみとぼくが壊した世界』(西尾維新)が新登場で6位に入った。そのほかの順位については先週から引き続きのランク入りとなっている。

7月11日~7月17日のBooksベストセラー週間総合ランキング(日販調べ)

順位 書籍名(出版社) 著者
1位 AB型 自分の説明書(文芸社) Jamais Jamais
2位 銀魂 3年Z組銀八先生(1~3)(集英社) 空知英秋/大崎知仁
3位 B型 自分の説明書(文芸社) Jamais Jamais
4位 A型 自分の説明書(文芸社) Jamais Jamais
5位 ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説(2)(竹書房) 関 暁夫
6位 きみとぼくが壊した世界(講談社) 西尾維新
7位 夢をかなえるゾウ(飛鳥新社) 水野敬也
8位 かいけつゾロリ カレーVS.ちょうのうりょく(ポプラ社) 原ゆたか
9位 おつまみ横丁(池田書店) 瀬尾幸子/編集工房桃庵
10位 察知力(幻冬社) 中村俊輔

『きみとぼくが壊した世界』(西尾維新)は、著者の「世界シリーズ」と呼ばれるミステリー小説の3作目。変わり者の女子高校生が奇妙な依頼を受け、お供を従えてロンドンへと飛ぶ。現地で遭遇する様々な事件と何重にも張り巡らされた仕掛け、そして登場人物の珍道中ぶりが読者を楽しませる。

注目したいのは、新書ノンフィクション部門で3位にランキングされている『女性は「話し方」で9割替わる』(福田健)。誰でも口癖や話し方の癖を持っているものだが、何気なく発した言葉が相手に悪印象を与えているかもしれないことを気付かせてくれる一冊。初対面での印象をアップし、仕事をスムーズにし、恋愛にも結びつくかもしれない「女性の話し方」を具体的に教えてくれる。

単行本ノンフィクション部門10位に新登場10位でランク入りした『からだにおいしい野菜の便利帳』(板木利隆)も今後人気を集めそうだ。100種類以上の野菜・山菜・香草などについて、栄養価の高い旬の時期、注目に値する栄養成分、新鮮なものを選ぶコツ、なるべく新鮮さを損なわない保存方法、野菜の魅力を引き出すレシピ、安全性を高める調理のポイントなど実用的な情報を紹介しており、すぐに台所で役立つ本となっている。

今週の注目

『ネコの気持ちがよ~くわかる本』(河出書房新社/夢プロジェクト編/税別476円)

猫をあまり好きではない、という人がいる。「なつかない」「何を考えているのかわからない」「足音もなく急に忍び寄ってきて怖い」「じっと見つめられるのがいやだ」というのがよく耳にする意見だ。私も昔はそう思っていた。だが、ふとしたことから猫を飼って2年。やはり猫はかわいかった。

とはいえ、「何を考えているのかわからない」のは猫を飼ってみても変わらない。決まった行動というのがなく、どこで寝るかさえ気まぐれ。呼んでも返事をしたりしなかったり。そんな猫の気持ちを解説してくれるのがこの「ネコの気持ちがよ~くわかる本」。たとえば、パソコンに向かっていてふと気付くと遠くから猫の視線を感じる場合。これは、退屈していてなんとなく不満があるサイン。また、突然夜中に大暴れして部屋の中をジャンプしながら走り回るのは、退屈が限界に達した時。このように、知らないと「うちの猫だけ?」と思ってしまったり叱り付けてしまったりしそうな猫の行動も、その習性を知るとすんなり納得できる。

興味深いのは、「猫が踏まれる理由」。猫を飼っているなら、気付かずに猫の手足を踏んずけたことがあるかもしれない。あれほど機敏な猫がなぜかよく踏まれるのにも猫ならではの理由があるという。猫を飼っている方と猫好きな方はぜひ本書でその秘密を解き明かしていただきたい。