米Appleは7月21日(現地時間)、2008年度第3四半期(2001年4-6月)決算を発表した。同社の4~6月期としては過去最高の売上と収益を記録。Macが引き続き好調で、出荷台数ベースで前年同期比41%増、売上高で同43%増を達成した。
第3四半期の売上高は74億6000万ドルで、前年同期比38%増、前期比1%減だった。純利益は10億7000万ドル(希薄化後の1株あたりの利益は1.19ドル)。前年の同時期は8億1800万ドル(同0.92ドル)だった。
Macの出荷台数は249万6000台で、前年同期比41%増、前期比9%増だった。製品カテゴリ別では「デスクトップ」の出荷台数が94万3000台で、前年同期比49%増、前期比10%増。「ポータブル」が155万3000台で、前年同期比37%増、前期比8%増だった。地域別では、アメリカスが前年同期比38%増の113万4000台、欧州が同47%増の57万6000台、日本が同26%増の10万2000台と、世界的に好調だった。「周辺機器およびその他のハードウエア」は売上高4億3700万ドルで、前年同期比42%増、前期比6%増。「ソフトウエア、サービスおよびその他」は売上高5億100万ドルで、前年同期比30%増、前期比5%減。
iPodの出荷台数は1101万1000台で、前年同期比12%増、前期比3%増だった。iPod関連の新製品が登場しない時期にもかかわらず安定した売上げとなった。音楽関連製品/サービスの売上高は8億1900万ドルで、前年同期比35%増、前期比7%減だった。
iPhoneの出荷台数は71万7000台。前期比58%減だが、これはiPhone 3G発売への過渡期にぶつかったためと考えられる。iPhoneおよび関連する製品やサービスを含む売上高は4億1900万ドルで前期比11%増だ。
CEOのSteve Jobs氏は「Macの販売台数が新記録を達成し、(その後の)iPhone 3G発売も大成功に終わった。その勢いのまま、われわれは今後数ヶ月のうちに発表する、いくつかの素晴らしい新製品の準備に追われているところだ」と新学年およびホリデーシーズン向けの製品発表を予告する。
なお2008年度第4四半期についてCFOのPeter Oppenheimer氏は、売上高78億ドル前後、希薄後1株あたり1.00ドル前後の利益を予測している。