ネットリサーチ調査会社のマクロミルは、海外リサーチ会社エー・アイ・ピーと「北京五輪 日中意識調査」を共同実施、その結果を発表した。同調査は日本は20代から50代のマクロミルモニタ会員516名、中国は20代から40代のエー・アイ・ピー中国調査パネル600名(北京・上海各300名)を対象に、7月1日から4日にかけて実施された。

同調査で北京五輪への関心度を尋ねたところ、北京では98%、上海では97%が「関心がある(関心がある+やや関心がある)」と回答、ほぼ100%が同五輪に関心を持っている結果に。日本では66%が「関心がある」と回答している。

北京五輪の関心度調査結果。マクロミルとエー・アイ・ビー提供

「同五輪を観戦したいか」との問いには、北京・上海ともに「観戦したい(観戦したい+やや観戦したい)」との回答が97%に上った。日本では61%となっている。また、「同五輪をどのように楽しむ予定か」との問いでは、北京・上海ともに「テレビ中継を自宅でリアルタイムに観る」が9割以上と最も多く、日本では「ニュース番組で観る」が60%の1位。なお、「現地へ観戦に行く」と回答した人は北京で58%、上海で33%となっている。

北京五輪の楽しみ方調査結果。マクロミルとエー・アイ・ビー提供

次に「同五輪で観たい競技・イベントはなにか」との問いでは、北京・上海ともに「飛込み」が1位(北京:76%、上海:77%)。また、「開会式」「陸上競技」「水泳(競泳)」は北京・上海いずれにおいても70%以上となっている。日本では1位が「競泳」の62%、2位に「マラソン」49%、3位に「野球」42%との結果になった。

北京五輪観たい競技の調査結果。マクロミルとエー・アイ・ビー提供

「自国の五輪選手にメダル獲得を期待する競技はなにか」との問いでは、北京・上海ともに「陸上競技(北京:84%、上海:83%)」が最も高く、次いで「卓球(北京:81%、上海:80%)」「飛込み(北京・上海80%)」。日本では「競泳」が65%の1位、2位に「柔道」57%、3位に「マラソン」49%。

このほかに「自国の五輪選手に期待することは」との問いでは、北京・上海ともに「メダルの獲得は問わないが、ベストプレーを見せてくれること(北京:83%、上海:81%)」が最も多く、次いで「中国人としての誇りを世界にアピールすること」も北京が75%、上海が70%と高い割合となっている。また、「金メダルの獲得」が北京が57%、上海が52%と半数以上となり、中国では、自国の五輪選手のメダル獲得への期待が高いことが伺える。

日本でも中国同様、「メダルの獲得は問わないが、ベストプレーを見せてくれること」が50%の1位。次いで「メダルの獲得は問わないが、感動できるプレーを見せてくれること」が41%と、日本人は、スポーツに感動を求める傾向が高いことが伺える結果となった。