米AMDは7月17日 (現地時間)、Hector Ruiz氏のCEO退任を発表した。同社取締役会は後任に社長兼COOのDirk Meyer氏を指名。Ruiz氏はエグゼクティブチェアマンとして、2年間におよぶ事業継承計画の最終段階を見届けるという。
MotorolaのSemiconductor Products Sectorの社長だったRuiz氏は、2000年にAMDの社長兼COOに就任。AMD創業者のJerry Sanders氏の後を引き継いで2002年にCEOになった。同氏の指揮下でAMDはOpteronプロセッサやAthlon 64プロセッサでシェアを拡大し、2003年第3四半期に念願の黒字転換を果たした。だがIntelがCore 2 Duoで巻き返し、さらにATI Technologies買収コストが重荷となって2007年から赤字が続いている。
Meyer氏は95年にAMDに入社し、オリジナルAthlonプロセッサのデザインチームに加わった。その後、マイクロプロセッサ事業と関連するR&D、製造、マーケティングを管理し、2006年に社長兼COOに就任した。AMD取締役会のリード・インディペンデント・ ディレクターであるRobert Palmer氏は「Hector (Ruiz氏)が築いた基盤をより強固にし、AMDを率いていくのに最適な人物」とMeyer氏を評している。