MochaSoftは16日 (デンマーク時間)、iPhone 3G対応のVNCクライアント「Mocha VNC Lite」を公開した。バイナリパッケージは、iPhone / iPod touch用コンテンツを販売する「App Store」で無償提供される。App Storeの利用には、アカウント (Apple ID) の取得が必要。
Mocha VNC Liteは、フリーのVNCクライアントソフト。VNCサーバが稼働するマシンに接続することで、そのマシンのデスクトップをiPhone / iPod touchのマルチタッチUIで遠隔操作できる。表示可能な画面は最大1,680×1,200ピクセル / 32bitカラー、画面を縦 / 横に回転させることも可能。仮想キーボードを利用した文字入力や、マウスの操作にも対応している。
同社は有償 (5.99米ドル) の「Mocha VNC」もあわせてリリースした。Lite版の機能に加え、マクロのサポートのほか、マウス右ボタンの操作やControl + Alt + Delの送信 (Windows 200X系のみ) といった機能を装備している。
VNCは、1999年AT&TによりGPLv2準拠のオープンソースソフトウェアとして開発がスタート。その後開発は停止されたが、オリジナル版の開発者が創業者が起業したRealVNC社に継承され、派生版「RealVNC」がリリース。その後UltraVNCなど数多くの派生版が公開されたほか、Mac OS XのようにOS標準の機能 (リモートマネジメント) としてVNCサーバ機能が採用されるなど、無償利用可能な遠隔操作ソフトとして普及している。