VideoLANプロジェクトは16日、マルチメディアプレイヤーの最新開発版「VLC media player 0.9.0 Test2」を公開した。各種UNIX系OSやBeOSなどのプラットフォームに対応するソースコードのほか、WindowsとMac OS X (Intel / PowerPC) に対応したバイナリパッケージが提供される。
今回のリリースは、7月1日から公開開始されたVLC次期バージョンのテスト第2版。WindowsとLinux、および各種BSD系OS (Mac OS X除く) では、従来デフォルトのUIにWxWidgetsを利用していたが、Qt4の新しいデザインに変更された。Google Summer of Code 2007の成果として、オープンソースの動画コーデック「FFmpeg」に実装されたRealVideo (RV30 / RV40) 互換の再生機能も、サポートされている。
VLC 0.9.0は、多数のコーデックに対応したオープンソースのマルチメディアプレイヤー。2004年11月にリリースされたVLC 0.8.0以来のメジャーバージョンアップであり、VLC 0.8.5-test1から分岐する形で開発がスタート。UIの変更以外にも、Mac OS X版では従来のQuickDrawに代わりOpenGL / QTKitベースの描画APIに移行するなど、描画機構のアップデートも実施されている。