「GV-MVP/HZ」 |
アイ・オー・データ機器は16日、USBバスパワーモデルの地デジチューナ兼キャプチャボックス「GV-MVP/HZ」を7月下旬から販売すると発表した。価格は1万5,700円。同時に、PCI Expressモデルの「GV-MVP/HS」、PCIモデル「GV-MVP/HX」についても、機能強化が図られた。
GV-MVP/HZは、USBバスから電源を供給。したがって、ACアダプタなどの外部電源が不要になり、PCのUSBポートに接続するだけで地デジ放送のハイビジョン映像再生・録画が可能になる。GV-MVP/HZの新機能は、以下の通りとなっている。
- ダビング10対応
- リモコン対応
- マルチチューナ(現時点ではβ版)
ダビング10については、7月から実施されGV-MVP/HZでも可能となった。
ソフトウェア面では、GV-MVP/Hシリーズに付属する「mAgicTV Digital」の機能を充実させた。従来のmAgicTV5から大きく機能を拡張、上述の新機能もmAgicTV Digitalの新機能といってもよいものだ。ハイビジョン(1080i)画質による視聴、データ放送や文字放送対応はもちろん、EPG自動更新機能として、バックグラウンド全チャンネルを常に自動更新、おまかせ録画の自動予約更新、自動更新後、スタンバイへ移行可能などが可能となった。番組の延長・変更に対応できる「番組追従録画」機能も備える。
ノートPCにおいても、HDCPを意識することなく、フルスペックの地デジのハイビジョン映像を再生できる。再生環境によってはノートPCの解像度以下にリサイズされるのだが、Super Live Creationエンジンの搭載で、劣化を抑えた再生が可能。また別売ではあるが、リモコンのGV-RCkit2を使用することでさまざまな操作が可能になる。
なおTVチューナについては、CANチューナー(テレビチューナーモジュール)と同等の高感度でありながら低消費電力を実現する「SONY製シリコンチューナー」を採用。
マルチチューナについては、より便利な機能が追加された。PCI Expressモデルの「GV-MVP/HS」、PCIモデル「GV-MVP/HX」の機能強化により、最大8チャンネル同時録画に対応する(正式版は8月上旬にリリース予定)。PCの内蔵スロットにGV-MVP/HSとGV-MVP/HX、またUSB接続でGV-MVP/HZで合計8つのキャプチャ機器を接続し、同時に8チャンネルの録画が可能になる。
GV-MVP/HZの対応環境はWindows Vista(32ビット版) / SP1、Windows XP SP2以降、USB 2.0ポート。CPUは以下のスペックが必要になる。
- Pentium D 805 2.66GHz以上
- Pentium Dual Core E2160(1.8GHz)以上
- Core 2 Duo E4300(1.8GHz)以上
- Athlon 64 X2 3800+(2.0GHz)以上
- Athlon 64 3500+(2.2GHz)以上
メモリは、Windows Vistaは1GB以上(2GB以上を推奨)、Windows XPは512MB以上(1GB以上を推奨)、インストール用に600MB以上の空き容量(録画データを保存する場合にはさらに必要)。ファイルシステムはNTFSが必要となる。
また、デスクトップPCからハイビジョン再生を行うためには、HDCP対応のグラフィックカードをDVIもしくはHDMI経由でディスプレイと接続する必要がある(アナログRGBでは再生できない)。
利用PC環境がHDCP、COPP(グラフィックボードが接続されている場合はCOPP&DXVA)に対応しているかどうか確認できるよう、アイ・オー・データ機器は「ハイビジョン環境チェックツール」を無償配布している。