米Intelは7月15日(現地時間)、同社2008年第2四半期(4-6月期)決算を発表した。同四半期の売上は95億ドルで前年同期比9%のアップ、純利益は16億ドルで25%の上昇となった。同社社長兼CEOのPaul Otellini氏は「昨年比での増益幅も好調で、2008年後半突入を前にプロセッサやチップセットなど、世界中のあらゆる地域と製品分野で強い需要を感じる」と述べており、今後の見通しに自信を見せた。
製品別にみると特にノートPC向けプロセッサとチップセットの需要が高く、両製品の出荷数は過去最高を記録している。またプロセッサ全体でみても強い伸びを見せており、例年と比較しても出荷数が高い水準にあるという。地域別、セグメント別の売上比率を昨年と比較してもモバイルプロセッサが大きく伸びた以外の変動要因は少なく、プロセッサ全体に対する需要が伸びていることを裏付けている。
第3四半期の見通しについて、売上が100-106億ドル、グロスマージンは現状の55.4%からやや高い58%の水準を想定している。2008年通年の見通しも従来の予想水準から変動なく、一連の世界同時不況などによる影響は少ないとみている。だが一方で不況への突入など、経済情勢の変化で予想が外れるリスクも警告しており、もし今後PCメーカーなどの顧客企業が在庫処理に端を発する注文のキャンセルを行った場合、下方修正が発生する可能性もあるとしている。