日本ビクターは16日、「Everio」シリーズの新モデル「GZ-MS100」を発表した。発売は7月中旬予定で、価格はオープン。推定市場価格は5万円前後。
Everioシリーズは、今までハードディスクムービーのみがラインアップされていたが、同製品はSDメモリーカードをメディアとして使用するモデル(SDHC対応)。撮影サイズは、720×480ピクセルのWVGAと(ウルトラファイン/ファイン/ノーマル)、352×240ピクセルのWQVGA(エコノミー)が利用可能。ハイビジョン撮影には対応していない。動画の記録型式はMPEG-2。16GBのSDHCカードを使用した場合、ウルトラファインでは約3時間45分、ファインでは約5時間40分、ノーマルでは約7時間30分、エコノミーでは約19時間50分の撮影が可能だ。
また、SDメモリーの採用により、本体サイズが幅54mm×高さ68mm×奥行き111mm、質量が約225gと、従来のEverioシリーズから比べると小型軽量化を実現した(HDDを内蔵したSD画質モデルのGZ-MG740では、幅68mm×高さ69mm×奥行き119mm/質量335g)。さらに、バッテリーでの連続撮影時間も、同様のバッテリーが付属するGR-MG740が、約1時間20分だったのに対して、約2時間5分へ伸びている。レンズはコニカミノルタ製。35倍の光学ズームを搭載する(35mm換算で41mm~1,435mm)。明るさはF1.8~F4.8。撮像素子は、1/6型68万画素CCD。静止画の撮影も可能だが、撮影できる静止画のサイズは、最大でも640×480ピクセルとなる。
さて、同製品の最大の特徴となっているのが、YouTubeへの「ワンタッチアップロード」機能の採用。YouTube専用の撮影モードを持っており、付属ソフトの「PowerCinema NE for Everio」がインストールされたPCに本体を接続し、「ワンタッチアップロード」ボタンを押すと、専用モードで撮影されたムービーの一覧がPCに表示され、そこから映像を選択するだけで、YouTubeへのアップロードが実行される。一度にアップロードが可能な映像は10本まで。ただし、YouTube専用モードとはいっても、Everio側でwmvへのエンコードなどを行うというわけではない。実際には、通常のモード(ウルトラファインやファインなど)で撮影が行われ、そこからPCにインストールされたアプリケーション側で、解像度の変換と再エンコードが行われる。なお、付属のアプリケーションは、Windows XP/Vista(ともに32bit版)のみに対応する。