調査会社の英Juniper Researchは7月15日(現地時間)、近距離無線通信技術のNFC(Near Field Communication)を搭載した携帯電話を利用した取引総額は、2013年に約750億ドルに達するという予想を発表した。NFCを搭載した携帯電話は、2010年を境に増加曲線に入るとも予想している。

NFCチップを搭載した携帯電話は、日本ではおサイフケータイとして普及しつつあるが、世界的に見ると機種が少なく、現時点では普及には程遠い状態だ。だが、Juniper Researchでは今後、NFC搭載携帯電話を利用した取引は増加し、2013年には750億ドルに達すると予想している。NFC対応携帯電話の機種は2010年より一気に増加し、2013年には出荷台数の20%がNFC対応機種になる見込みという。

最初に利用が進むのは、日本のほか、西欧州、北米、韓国、シンガポール、オーストラリアなどの国と見ている。

今後の課題は、消費者と商店にNFC対応携帯電話を利用した支払いのメリットをどのようにアピールしていくかとしている。