米NVIDIAは7月14日(現地時間)、Intelが2008年末のリリースを予定している次世代プロセッサ「Nehalem(開発コード名)」向けに同社のSLI技術を提供していく計画だと発表した。SLIは複数のGPUを接続して、単体のシステムで通常よりも高いグラフィック描画のパフォーマンスを引き出す技術。NVIDIAによれば、同社のGeForce GPUを現行の1つまたは2つ、さらには最大3つ組み合わせることで、Intelがリリースを計画しているNehalem世代のデスクトップPC向けプロセッサ「Bloomfield」でSLIを利用することが可能になるという。
このSLIに対応するマザーボード製品では、Intel X58(Tylersburg)チップセットにNVIDIAのnForce 200 SLIが追加搭載される。これにBloomfieldプロセッサならびに、NVIDIAのGeForce GTX 260/280といったGPU製品を組み合わせることで、最大3-wayに対応したグラフィック処理に高パフォーマンスを発揮するシステムが構築できる。
NVIDIAによれば、3-wayのSLIシステムではシングルGPUの状態と比較して最大2.8倍のパフォーマンスが実現されるという。例えば、Crysis、Call of Duty 4 Modern Warfareといった最新のゲームタイトルを3-wayのSLIシステム上で実行した場合、最大2560×1600ピクセルの解像度の画面で、高ダイナミックレンジ・ライティング、モーションブローなどの特殊効果をすべてオンにした状態でゲームを楽しめる。