従来のThunderbirdでのメッセージ印刷は、デフォルトの場合、ヘッダ情報や日時などが付与されたものとなっています。しかし、ヘッダ情報などは必要なくメッセージ本文だけを印刷したい場合もあります。また、何度もやり取りしたメッセージでは過去のものまで印刷されてしまい、紙はもちろんプリンタにもトナーにも、環境にだってよくありませんでした。
そんな痒いところに手が届くアドオンが、この「PrintingTools」です。機能としては、
1.PCのタイムゾーンに合わせて日付を印刷する
2.添付ファイルリストの印刷方法をカスタマイズする
3.ヘッダ情報部分に囲み線を付ける
4.ヘッダ情報を印刷しない
5.イメージを印刷しない
6.長いヘッダの1行当たりの文字数を指定する
7.添付ファイルを印刷しない
8.PCのユーザー名を印刷する
9.メッセージの選択した部分だけを印刷する
という9つの機能に加え、グローバルオプションとして、
A.印刷ダイアログを表示しない
B.印刷プログレスバーを表示しない
など、豊富な印刷オプションをON/OFFから選択することが可能になります。
注意:本稿では、Thunderbirdのアドオンのインストールを行っておりますが、ソフトウェアの利用はすべて使用者の責任においてご利用ください。
さて、「PrintingTools」のインストール方法ですが、いまだ開発中のためMozillaのThunderbirdアドオンリストには掲載が無く、作者のWebサイトを訪れてアドオンをダウンロードする必要があります。
メッセージに従って右クリックでリンク先のファイルをダウンロードし、printingtools-0.2.4.xpiというファイルを手に入れたら、Thunderbirdへは以下の方法でアドオンをインストールします。
まず、Thunderbirdを起動し、「ツール」→「アドオン」をクリックしよう。そこで表示されたウインドウ内に「printingtools-0.2.4.xpi」をドラッグ&ドロップ。
すると、ソフトウェアインストールがはじまるのでしばしお待ちを。インストール自体は1分もかからずに終了します。作業完了後、Thunderbirdの再起動を求められるので作業中のファイルは保存しておきましょう。これで作業は終了です。
あとは印刷するメッセージに応じて「ファイル」→「Printing Options」を選択して自由に印刷内容を設定するだけ。自分の好みに応じて刷り出すも良し、法令順守に則って個人企業情報の漏洩を防ぐ、なんて使い方もできそうですね。