Booksベストセラー週間総合ランキング7月4日~7月10日では、『銀魂 3年Z組銀八先生』(空知英秋/大崎知仁)、『ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説(2)』(関 暁夫)、『かいけつゾロリ カレーVS.ちょうのうりょく』(原ゆたか)の3タイトルが新登場でトップテン入りした。

7月4日~7月10日のBooksベストセラー週間総合ランキング(日販調べ)

順位 書籍名(出版社) 著者
1位 銀魂 3年Z組銀八先生(1~3)(集英社) 空知英秋/大崎知仁
2位 AB型 自分の説明書(文芸社) Jamais Jamais
3位 B型 自分の説明書(文芸社) Jamais Jamais
4位 A型 自分の説明書(文芸社) Jamais Jamais
5位 ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説(2)(竹書房) 関 暁夫
6位 夢をかなえるゾウ(飛鳥新社) 水野敬也
7位 心と体のほんとうの関係。 大川隆法
8位 かいけつゾロリ カレーVS.ちょうのうりょく(ポプラ社) 原ゆたか
9位 おつまみ横丁(池田書店) 瀬尾幸子/編集工房桃庵
10位 察知力(幻冬社) 中村俊輔

新登場で1位を獲得した『銀魂 3年Z組銀八先生』(空知英秋/大崎知仁)は、週刊少年ジャンプで連載中の漫画『銀魂』の番外編ノベライズ本。本編はSF時代劇の体裁をとっているが、こちらでは舞台を学園ドラマに設定してのドタバタ劇が展開される。

5位にランク入りした『ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説(2)』(関 暁夫)は、"都市伝説テラー"を自認する著者の新刊。前作では9・11テロやお札に関する都市伝説を扱ったが、本著ではより日本に目を向けた内容で日本の都市伝説やうわさに迫る。切り口として興味深く、日本についてもっと知りたいと思わせてくれる一冊に仕上がっている。

8位『かいけつゾロリ カレーVS.ちょうのうりょく』(原ゆたか)は、人気児童書シリーズ最新刊。キツネのゾロリが行く先々で活躍する物語。

注目したいのは、単行本フィクション部門で新登場6位に入った『地の日 天の海(上・下)』(内田康夫)。若き日の天海僧正を通して信長・秀吉・光秀を描き、本能寺の変および中国大返しという戦国最大の謎に迫る。

今週の注目

『「女の勘」はなぜ鋭いのか』(PHP研究所 / 赤羽建美 / 税別700円)

女性の勘が鋭いのは誰も否定しようのない事実である。代表的なのは、男の浮気はすぐバレるという例だろう。男性が何食わぬ風を装っていても女性はちょっとした言動から疑いを持ち、いつの間にか証拠をつかんでしまう。そうした勘の鋭さがどこから来るのかを男性にもわかるように説いたのが本著。著者は男性だが、編集者やライターとして常に女性をターゲットにしてきた経験から女性のものの考え方の本質を見出したのだという。

著者の説によると、女性は広く浅く物事に興味を持つことによって常に無意識のうちに本質を見抜こうとしているという。そして、男性が放浪に夢を抱くのに対して女性は安定した生活に幸せを感じる。このため安定した家庭を壊そうとする浮気に対して女性は本能的に敏感に反応し、感覚をフル稼働して証拠を発見してしまうのだ。

本著はこのほかにも女性のものの考え方や感じ方について様々な面から分析しており、男性が仕事上やプライベートで女性と付き合う上で参考になる情報が満載だ。たとえば、「一緒に食事に行ってくれる女性は自分に気があるのか」という男性の期待を込めた疑問にも答えてくれる。ちなみにこの問いの答えは「ノー」。男性は好きな女性しか誘わないが、女性は好きでも嫌いでもない男性の誘いに平気で応じることができる。男性には不可解な女性のこうした行動も、本書を読めばその理由に納得。既婚男性には家庭円満に、独身男性には良縁につながるかもしれない一冊。