Hyperion Entertainmentは11日 (ベルギー時間)、Amiga OS 4.0の次期バージョン「Amiga OS 4.1」の概要を発表した。リリース時期は2008年第3四半期、価格は未定。対応するハードウェアプラットフォームはAmiga One、動作にはRadeon 91xx / 92xxベースのグラフィックカード (Radeon 9250を推奨) が必要。
Amiga OS 4.1は、2006年末にリリースされたAmiga OS 4.0のメジャーアップデート。Amiga OS 4.0と同様、CPUにMotorola 68Kシリーズを搭載するオリジナルAmigaには対応せず、サードパーティー製PowerPCアクセラレータカードを増設したAmigaコンピュータ、もしくはAmigaOne規格に準拠したマシンが必要。動作が確認された環境およびパッケージの価格は、近日中に発表される予定。
Amiga OS 4.1では、グラフィック性能が大幅に向上。描画エンジンには、Firefox 3にも採用されているオープンソースの2D描画API「Cairo」を使用、透過表示やベクターグラフィックの処理性能が向上した。Radeon 1xx / 2xxのハードウェアアクセラレーションを利用した描画にも対応する。仮想メモリ機能の強化により、データ処理速度も向上している。
新しいファイルシステムとして「JXFS」も用意された。詳細は明らかにされていないが、Amigaプラットフォーム向けに提供されたファイルシステムとしては最速 / 多機能であり、マルチテラバイト規模のパーティションを扱うことが可能という。Picture Transfer Protocol (PTP) が実装されるなど、周辺機器のサポートも強化されている。