12日、映画『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』が初日を迎え、ウエンツ瑛士、北乃きい、田中麗奈ら主要キャストが都内映画館で舞台挨拶を行った。
左から本木克英監督、室井滋、間寛平、北乃きい、ウエンツ瑛士、田中麗奈、大泉洋、寺島しのぶ、佐野史郎 |
この日は田中、大泉が福岡、室井と間が大阪、ウエンツと北乃が名古屋でそれぞれ舞台挨拶を行い、夕方東京に集結した。最初に本木監督は「現場100名、CGに至っては200名以上のスタッフで、一秒も飽きさせないようにと思って作りました」と開口一番自信満々のコメント。そして「耳より情報」として後半に出てくる"ある妖怪"の怪獣のような声は寺島しのぶが担当していたということを暴露した。壇上のスタッフもこれには驚き、大泉は「舞台挨拶でキャスト驚かすのやめてもらえませんかねえ!」と一気にマシンガントーク開始。会場も大ウケしていたが、一向に終わらない大泉の独壇場にシビレを切らせたウエンツが「出すぎなんだよ!」と一喝するというシーンも。
ウエンツは名古屋での舞台挨拶で「喋りすぎて早く見せろ的な雰囲気になってしまいまして……。嬉しいことですけどね、私は寂しかったですが」と笑いを取ると、大泉も負けじと「楽屋にいらっしゃった田中さんのご両親に挨拶しちゃいまして」と対抗。「お父さんも『麗奈とは私、ねずみ男の役で読み合わせやりましてねー』なんて」。これを受けた田中も「初めてだったのに父がものすごくうまくて。『猫ちゃんよーう』なんて酔っぱらいの演技もしてくれたんですよ」と続けると、ウエンツが「じゃあ次からは田中さんのお父さんにねずみ男やっていただきましょう」と提案。ピンチに陥った大泉だが「麗奈ちゃんのお父さんがやるって言うんなら甘んじて身を引きますけどね、僕」と田中にとっては嬉しくない譲歩を見せた。
室井滋(砂かけ婆)と間寛平(子なき爺)。劇中ではイイ雰囲気になった2人だと言うが… |
濡れ女を演じた寺島しのぶは監督にバラされた妖怪の声を実演して見せ、歓声を浴びていた。蛇骨婆役の佐野史郎のこのスーツは驚くことに自前。「冬彦バブルの時に調子に乗って作りまして……」 |
後半にはしゃちほこ、博多ラーメン、大阪城という3都市それぞれの名物をモチーフにしたご当地目玉おやじと、大トリとして金の目玉おやじが登場。ヒットを祈念し、だるま形式でウエンツが黒目を書き入れることに。
目玉の書き入れは残念な結果に終わったが、初日の客足は上々だった『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』。現在丸の内ピカデリー2ほかにて全国ロードショー中。