駐車違反取締りも携帯電話で - SK Teleocm

SK Telecom(以下、SKT)は、自社の携帯電話ネットワークを活用した各種サービスを展示していた。

そのうちの1つが、駐車違反など、路上で違反を犯した人に対して警察が各種書類を発行するためのシステムだ。屋外での取り締まり業務では、その場で必要書類を発行する必要がある。そのため、警察では専用の小型プリンタを携帯。携帯電話もしくはPDAでネットワークにつなぎ、書類を印刷する。こうした一連のシステムを開発しているのがSKTなのである。

実際に警察が持ち歩いているという、書類発行用の小型プリンタと携帯電話

携帯電話とプリンタは、Bluetoothで連動する。たとえば駐車違反者を発見した場合、携帯電話やPDAの特定メニューにアクセスし、罰金請求など駐車違反に関連する事項を選択。その後プリントアウトすれば、反則金を請求する「反則金通告書」や「反則金領収書」などが発行される仕組みになっている。これと同時に駐車違反データは警察のサーバーに送られ、登録される。

専用メニュー。関連書類の発行メニューだけでなく、公開手配などの情報も参照できるようになっている

プリンタで関連書類を印刷しているところ

SKTのもう1つの展示は、政府機関や企業のための教育プログラム「VLS(Virtual Learning System)」だ。PCや携帯電話などを利用し、動画による講義やe-Book形式によるテキストを見ることができる。

教材を見るには、同社が運営している専用サイトにアクセスし、受講申請をするだけ。経営からマーケティングまで、さまざまな講義が行われており、韓国政府の労働部や、ソウル市といった政府機関のほかに、民間企業による利用例もあるという。

またVLSは基本的にはPCで見るものだが、コンテンツを携帯電話にも転送しての閲覧も可能。携帯電話は現在のところ、SKTのみに対応しているようだが「今後はKTFやLG Telecomなど他社でも見られるようにする予定」(担当者)という。そうなればさらに利用が広がりそうだ。

VLSを利用し、携帯電話で講義映像を見ているところ。同様のものはPCでも閲覧可能