女優の蒼井優が10日、都内で行われた主演映画『百万円と苦虫女』(7月19日公開)のプレミア試写会に登場した。

写真左から、森山未來、蒼井優、ピエール瀧、タナダユキ監督

『百万円と苦虫女』は、短期大学を卒業して、就職せずアルバイト生活を送っている鈴子(蒼井)が、貯金額が100万円になる度に引越しを繰り返すという生活を送り、行く先々で様々な人たちと出会うというロードムービー風の作品。鈴子は、少しずつ人の温かさに触れ大切な何かをつかんでいく。

百万円があったら何に使う? という質問に蒼井は「実家のリフォーム資金にします(笑)」となんとも生活感のあるコメント

過去の傷が癒されず不器用な女性・鈴子を演じる蒼井は、3年ぶりの映画主演。「鈴子は、地味に生きている感じが私と似ています。女性なら誰しも鈴子なような一面があると思います」と鈴子に共感を持ったという。タナダユキ監督は「不器用だけど、一生懸命な女性を撮りたかった。蒼井さんも含めて素敵なキャストが集まりました」とキャスティングには満足な様子。鈴子にプラスの影響をちょっとずつ与える存在の一人を演じるピエールは「撮影中はとても暑かったので、(蒼井が)溶けてなくなってしまうんじゃないかと思った」と言うと森山は「こんなに華奢なのにがっしりしてますね!」と絶賛していた。

この日、MCから同作がモントリオール世界映画祭に出品が決まったことが伝えられると登壇者一同驚いた。蒼井は「見ていただいた方の誰かの大切な1本になればいいですね」と期待を寄せながら「英題は?」と尋ねると、スタッフは「One Million Yen Girl」と回答。すかさずピエールが「100万円女? 妖怪じゃないですか(笑)!」と叫び、笑わせていた。

『百万円と苦虫女』は、7月19日よりシネセゾン渋谷、シネ・リーブル池袋ほかで全国ロードショー