ニューカレドニアの湖沼(ラグーン)が、このほどユネスコ(国際連合教育科学文化機関)の世界遺産として登録されることが発表になった。カナダ・ケベック州で開催された第32回世界遺産委員会(7日)で選定された。
今回、世界遺産に指定された地域は、総面積1万5,000平方キロメートルで、ニューカレドニアを囲むラグーンの6割に相当する。具体的には、ウオン島、シュルプリーズ島を含むアントルカストー地域(本島から300キロ北)、ベレップ諸島などグランドテール島北部周辺、グランドテール島北東海岸周辺(ポワンディミエ、ヤンゲン周辺海域を含む)、ウベア&ボートン・ボープレ周辺、グランドテール島西海岸(ブーライユ周辺の海域)、グランドテール島南端周辺(イル・デ・パン周辺の海域)の6つのニューカレドニア周辺海域が対象地域だ。
ユネスコによると、サンゴ礁、魚などの海洋生物、マングローブ等の海洋植物などで形成されたラグーンに、海ガメ、マンタ、イルカ、クジラ、ジュゴンなど絶滅危機種を含む生息生物の多様性と、食物連鎖、光合成などの天然のエコシステムが自然のままに保たれた生態系の質の高さを評価し、今回、世界遺産への登録を決定したとしている。