三菱自動車は、市販化に向け開発中の電気自動車「i MiEV(アイ ミーブ)」に関して、全国自治体初の試みとして、神奈川県と警察業務における実証走行試験を実施する。東京電力が開発した急速充電器を活用しながら警察業務車両としての試験を実施するもの。実施期間は7月11日より2009年3月末までを予定している。
「i MiEV」は軽乗用車「i(アイ)」をベースに、大容量リチウムイオン電池と小型・高性能モーターを搭載した電気自動車で、2009年中に市場投入を予定している。また、電気自動車の早期実用化・普及のため、すでに東京電力など7つの電力会社と実証走行試験を実施している。
今回、新たに実施する実証走行試験では、神奈川県の警察業務として同車をを使用し、三菱自動車はそこから得られる走行データを収集・分析し、総合的な性能や市場での受容性を確認する。
「i MiEV」実証走行試験車の主要諸元は以下のとおり。全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,600mm、車両重量1,080kg、乗員4名、最高速度130km/h、一充電走行距離(10・15モード)160km、充電時間 約7時間(200V・家庭充電)/約14時間(100V・家庭充電)/約30分(3相200V・50kW・急速充電器・80%充電)、永久磁石式同期モーター、最高出力47kW (64PS)、最大トルク180Nm(18.4kgfm)、最高回転数8500rpm、リチウムイオンバッテリー、総電圧330V、総電力量16kWh、インバーター制御、後輪駆動。