松下電器産業は9日、光ヒーターシステムを搭載した庫内容量約30Lのスチームオーブンレンジ「NE-R3000」と、機能を簡略化した「NE-R301」を発表した。発売は9月1日で、オープンプライス。推定市場価格は「NE-R3000」が15万円前後、「NE-R301」が12万円前後。

「NE-R3000」のホワイト(左)とマホガニーレッド

NE-R3000には新開発「光ヒーターシステム」と、レンジ内で同時に焼き物と煮物を調理できる「合わせ技セット」が搭載された。「光ヒーターシステム」は、従来品の約1.7倍の加熱能力を持つ「光ヒーター」とマイクロ波をコントロールする「ダブルアンテナ」で構成されており、食品の外側を遠赤外線で熱しながら、スチームを透過しやすい波長の近赤外線で熱をすばやく浸透させ、脂を効率的に落とすので短時間で効率的な調理を実現する。

また、業界初の「合わせ技セット」は、レンジの底面から出るマイクロ波をコントロールすることで、グリル皿の下にある煮物や汁物に熱を加える。これにより、グリル皿上の食品を焼き上げることが可能だという。また、主菜と副菜が同時に調理できるため、バランスの取れたメニューが手軽にできる。なお、調理師やパティシエを育成する辻調グループ校が監修したメニューを含めた、6カテゴリー132パターンの組み合わせ調理が楽しめる。

オーブン機能では、熱風循環式2段調理タイプを採用しており、庫内温度を300°Cの高火力で使用することが可能。色はホワイトとマホガニーレッドの2色を展開。なお、同時発表される「NE-R301」には、合わせ技セットメニュー、大きな文字表示、ソフトダンパー、音声ガイドは搭載されない。