8月28日放送スタートのドラマ『キャットストリート』(NHK総合ほか 毎週木曜 20:00~20:43 全6回)の会見が8日、横浜のスタジオで行われ、出演の谷村美月、勝地涼、黒川智花、木村了、生瀬勝久が出席した。

『キャットストリート』で主演する谷村美月

同作は、『別冊マーガレット』(集英社)に連載されていた神尾葉子による同名漫画が原作のヒューマンドラマ。かつては天才子役として活躍していていたが、ある事件をきっかけにひきこもっていたた恵都(谷村)が、不登校者が集まるフリースクール「エル・リストン」に通い始め、そこで出会った仲間とともに成長する姿を描く。

会見に臨んだ谷村は「原作のファンで、ドラマ化になるのか楽しみだったんです。私が恵都を演じることができるなんて感動しました。現場で感じたことを大事にして演じていきたい」と意気込みを。恵都の仲間で無口なプログラマーの浩一を演じる勝地は「浩一はクールで傷を背負っているんです。彼の苦しみを表現するのは難しいですが、セリフに思いを込めて演じていきたい」と気合十分。クランクインから1カ月が経ち、谷村が「現場では自由にやらせていただいています」と語るように、撮影現場では感情の表現を役者に任せる演出方針であるという。「エル・リストン」のスクール長を演じる生瀬も「若者たちの心の動きを描いています。監督は『役者の考えで芝居をしなさい』という考えなので、彼らの演技は絶対にいいはずです!」と太鼓判を押していた。

「ドラマではハプニングが起こるわけでもなく、淡々と進んでいきます。嘘っぽくならないようにしなきゃと思っています」(谷村)

「学校に疑問を持ったり、授業に希望が持てなくなってしまうのは、みんなが経験することですよね。だから、誰にでもどこかに引っかかる作品だと思います」(勝地)

ロリータファッションに身を包む紅葉を演じる黒川。「恵都を元気づけるキャラクターです。衣装は暑いですが(笑)、明るさを目一杯出していきたい」

吃音がコンプレックスの剛太を演じる木村。「原作には登場しないキャラなので最初は悩みましたが、だんだん感情をつかんできました」

『キャットストリート』は8月28日放送スタート。(NHK総合ほか 毎週木曜 20:00~20:43)