畳の業界団体「全国畳産業振興会」制作のキャンペーンソング「畳ビズのうた」がこの夏話題を呼びそうだ。ポップなメロディーに乗せて畳の効用を説く説明ソングで、全国の同会加盟の畳店などではCDが販売されている。すでに1,000枚が出荷されているとのこと。畳表のエプロンと猫耳を着けた「畳メイド」によるキャンペーンも各地で行われる予定だ。
同会によると住宅の洋風化に伴って畳の生産枚数は年々減少しており、この15年間でも半分以下に落ち込んでいるという。そのため、同会では畳の需要を伸ばすための方法として、「地球環境への優しさ」を親しみやすい歌にして広めることを考案。歌詞には「空気をきれいにする」「リラックスできる」「電気を使わず掃除ができる」などといった畳の効用を盛り込んだ。
さらに、住環境の決定権を持つとされる女性と子どもに受け入れてもらうため、「白雪姫」をモチーフにした"畳メイドと七人の小坊主"による振り付けも用意した。「畳なのにメイド?」と首をかしげてしまいそうだが、同会によると「西洋のものと日本古来の畳を組み合わせることで、『洋風の家にも畳を』とのメッセージを込めている」とのこと。畳でのお辞儀から始まる振り付けには畳職人の動きを多く取り入れているといい、「畳千年の歴史を踏まえた踊りです」と同会では胸を張っている。
CDの発売を記念して16日からは九州でのPRキャラバンを行うほか、8月11日と12日に東京国際フォーラムで行われる「丸の内キッズフェスタ」では畳メイドと一緒に踊れるコーナーを開設する予定。さらに同会事務局では、自分で踊った「畳ビズのうた」の動画を公募するキャンペーンも今年いっぱい開催するという。賞に選ばれるとオリジナルグッズなどが当たるとのこと。「畳ビズのうた」の振り付け付き動画は全国畳産業振興会WEBサイトで視聴できる。