スズキは、"フルフラット2シーター"をコンセプトにしたロングボディの大型スクーター「ジェンマ (Gemma)」を、7月28日から発売する。価格はスタンダードカラーが67万950円、メタリック系のモデルが68万1,450円。
今回発売される「ジェンマ」は、今春のモーターサイクルショーに展示されたモデル。都市部での二人乗りユーザーをターゲットに、"低く流れるフォルムが未来的な印象の都会派スクーター"をコンセプトに開発された。
スタイルは流線型のデザインとし、マルチリフレクター(ハイビーム)とプロジェクタータイプ(ロービーム)を組み合わせた左右非対称のヘッドライトで個性的なフロントマスクとした。LEDテールランプや、車体色と同色のマフラーカバーなどにより、上質なリヤデザインを表現している。
ライダー(運転する人)とパッセンジャーの一体感を大切にしたフラットシートを採用した。シート高が低く、乗り降りしやすさにも考慮している。後部シートにはバックレストやグラブバーを装備した。また、シート前部にライダーがシートに座ったままでフルフェイスヘルメット1個の収納ができるフロントラゲッジスペース(ヘルメット収納スペース)を採用。リッド付センターポケット(小物入れ)や、フロントコンパートメントも装備する。
そのほかの装備としては、グリップタイプの後輪用ブレーキロックレバー、容量12Lのフューエルタンク、操作性を高めたロック付フューエルキャップ、イモビライザー付メインキーシリンダーなどがある。
主な仕様は、全長2,280mm×全幅810mm×全高1,085mm、ホイールベース1,690mm、シート高660mm、装備重量210kg、水冷・4ストロークDOHC単気筒エンジン、249cm3(ボアφ69.0×ストローク66.8mm)、最高出力16kW(22ps)/7,500rpm、最大トルク22Nm(2.2kg・m)/5,500rpm、Vベルト無断変速+自動遠心クラッチ、セルフ式スターター、タンク容量12L、タイヤ:前120/80-14M/C 58S 後150/70-13M/C 64S、燃費36.0km/L(60km/h定地走行テスト値)。