独BMWは7日、新型「7シリーズ」を発表した。3種類のエンジンを搭載したモデル(750i、740i、730d)とホイールベースが140mm長いラグジュアリーサルーンも2モデル(750Li、740Li)用意される。日本への導入時期、導入モデルについては未定。
BMW「7シリーズ」は、セダンのなかでも大型で最上位モデルとなる。今回のモデルチェンジは第5世代にあたり、"スタイル、高級感、突出した走り、これらを新たに解釈し直して登場"したものとなっている。搭載されるエンジンはすべて新開発。最高出力300kW(407PS)を発揮するツインターボおよびダイレクトインジェクションの4,395cc V型8気筒ガソリンエンジンを筆頭に、ツインターボおよびダイレクトインジェクションを採用し、出力を最適化した2,979cc 直列6気筒エンジン(240kW/326PS)、ターボチャージャーおよびコモンレールインジェクションのを採用した2,993cc 直列6気筒ディーゼルエンジン(180kW/245PS)の3種類がラインアップしている。
燃費は、750iおよび750Liが約8.8km/L、740iが約10.1km/L、740Liが約10.0km/L、730dが約13.9km/L。CO2排出量は、750iおよび750Liが266g/km、740iが232g/km、740Liが235g/km、730dが192g/kmとなっている(いずれもEU規格)。
トランスミッションは、シフト動作のメカニズムを最適化した6速オートマチックトランスミッションを全エンジンに標準搭載し、よりスピーディなシフト・プロセス、快適なシフト特性、燃費向上を実現した。エレクトロニック・ギアセレクターも装備している。
ボディは構造部に多層鋼や熱間成形鋼を採用。ルーフ、ドア、エンジンフード、サイドウォールにはアルミ材を採用している。サスペンションは、BMWサルーンとしては初めてフロントにダブル・ウィッシュボーン式アクスルを採用。リヤにはBMW独自のインテグラルVリアアクスルを装備する。また、フロント・リアのアクスルの大部分はアルミ製としている。750Liおよび740Liには、リヤにエアサスペンションを標準装備。フロントアクスルのアクティブステアリングと速度感応式リアアクスルステアリング(オプション)を統合したインテグラル・アクティブ・ステアリングを世界で初めて採用した。
ダンパー、ギアシフト、アクセルペダル特性、ステアリングアシスト特性などをまとめて切り替える新開発のダイナミック・ダンピング・コントロールを装備。「コンフォート」「ノーマル」「スポーツ」「スポーツ+」の各モードから選択できる。ドライバーをアシストする機能としては、クルーズコントロール、車線逸脱警告、車線変更警告、人物認識機能付きのナイトビジョンなどを装備する。安全面では、全席に3点式ELRシートベルトを配し、各種エアバッグ、衝突時に作動するフロントヘッドレスト、ランフラットタイヤ、タイヤ空気圧警告システム、バイキセノンヘッドライト、2段階点灯式ブレーキライトなどを装備する。