リクルートが運営する旅行情報サイト「エイビーロード」は、海外旅行先の都市地域ごとの満足度調査を実施した。調査結果によると、総合満足度で第一位に輝いたのはウィーン。部門別で見ると、街並み満足度では圧倒的にヨーロッパが優勢の一方、食事満足度ではアジア地域の人気が高いということが明らかとなった。
調査は2007年に海外渡航した18歳以上の8,206人を対象に、インターネットを使って行なわれたとのこと。有効回答者数は5,009人。あらかじめ抽出した76の都市地域から、渡航者率が低い7都市地域を除いた69都市地域を対象としたという。それぞれの渡航先について、食事、ショッピング、自然、街並みなど8項目について、5点満点で満足度ポイントを加算してもらい算出した。
全項目をトータルした総合満足度では、4.49ポイントでウィーンが第1位になった。古城でのコンサートといった鑑賞型アクティビティや世界遺産にもなっている美しい中世の街並み、食事が高いポイントを得た結果に。第2位は、豊富なナイトスポットで高い評価を得たラスベガス。以下、3位ローマ、4位ケアンズ、5位が同点でチェンマイとマウイ島と続いた。
調査項目を個別に見ると、食事満足度については、アジア地域が強みを見せている。第1位の台北以下、ソウル(3位)、バリ島(3位)、パタヤ(5位)など上位を独占。ここでは韓国や中国の人気も高い。トップ30中、過半数の16都市地域をアジア地域で占める結果となった。アンケート回答者のコメントによれば、日本人になじみやすい味であること、価格が安いことなどが、高いポイントの理由としてあげられている。
一方で、街並み満足度についは圧倒的にヨーロッパ地域のポイントが高い。「とても満足」、「満足」を合わせると92.6%にも達する第1位のウィーンをトップに、バルセロナ、パリ、ローマとヨーロッパの独壇場で、ベスト10中7都市地域をヨーロッパ勢が占めた。街並み満足度のトップ30にランクインしたアジアの都市地域は、シンガポール(15位)、マカオ(18位)、チェンマイ(20位)の3都市地域があげられる。