日立ライティングは2日、発光管部分と点灯回路部分路が分離する電球型蛍光灯「FTH15EL/13/ADE」(電球色)「FTH15ED/13/ADE」(昼光色)を、西友と共同開発したことを発表した。ともに白熱灯60W型相当の明るさで、対応ソケットはE26。製品の発売は10月1日。発売から6か月間は、西友でのみ販売される。

発光管と点灯回路を分離することで環境への負荷を減らし、さらにコストも低減した電球型蛍光灯「FTH15EL/13/ADE」「FTH15ED/13/ADE」

標準的な電球型蛍光灯の定格寿命は6000時間程度。プレミアムタイプでは1万時間を超えるものもあるが、いずれにせよ普通の電球型蛍光灯では、発光管が寿命を迎えると、蛍光灯全体を交換する必要がある。

「FTH15EL/13/ADE」「FTH15ED/13/ADE」は、発光管部分のみを取り替えることで、点灯回路部分を繰り返し使えるようにした製品。発光管部分の定格寿命は10,000時間で、点灯回路部分の寿命は30,000時間。つまり、1台の点灯回路で、だいたい3回、発光管部分を交換できることになる。30,000時間使用した場合、一般的な電球型蛍光灯に比べて、点灯回路内で使用されている銅を約80%、電子部品を約71%、製造時のCO2発生量を約71%削減することができるという。

環境面だけでなく、コストの面もユーザーにとっては気になるところだが、発光管と点灯回路のセットで、1,500円前後、発光管のみでは500円以下ぐらいで販売されるだろうとのことなので、初回はプレミアムタイプの電球型蛍光灯と同程度ということになる(「FTH15EL/13/ADE」「FTH15ED/13/ADE」自体、10,000時間の定格寿命を持つプレミアムタイプの電球型蛍光灯だが)、また、交換時にはプレミアムタイプの電球型蛍光灯の1/3程度のコストということになる。

同社によると、以前、他社から発光管部分と点灯回路部分とを分離した電球型蛍光灯が発売されていたとのことだが、その製品はサイズが大きく普及しなかったらしい。そこで「FTH15EL/13/ADE」「FTH15ED/13/ADE」では、全体を小型化し、一般的な電球型蛍光灯とあまり変わらない、外径50mm×長さ155mmというサイズを実現した。さらに、小型化による発熱の問題や、短時間で点灯や消灯を繰り返した場合の点灯回路の寿命といった問題もクリアされているという。