米AMDは1日(現地時間)、同社デスクトップ向けクアッドコアCPU「Phenom X4」シリーズの新製品として、「9950 Black Edition」「9350e」「9150e」の3モデルを発表した。9950 Black Editionは最高速モデルとなるもので、動作クロックは2.6GHz。
名称 | クロック | 価格(1千個ロット時の単価) |
---|---|---|
Phenom X4 9950 Black Edition | 2.6GHz | 235ドル |
Phenom X4 9350e | 2.0GHz | 195ドル |
Phenom X4 9150e | 1.8GHz | 175ドル |
Phenom X4シリーズにおける従来のハイエンドモデルは9850 Black Edition。新モデルも"Black Edition"で、クロック倍率は可変となっているが、定格クロックは2.5GHzから2.6GHzに向上している。しかし一方で、TDPも125Wから140Wに増加しており、マザーボード側の対応については注意が必要となりそうだ。
製造プロセスは従来と同じ65nm SOI(リビジョンはB3のまま)。L1/L2/L3キャッシュ容量などのスペックにも違いはない。
9350eと9150eは、お待ちかねのB3リビジョン版。従来、TDPが65Wの省電力シリーズとしては、B2リビジョンの9100eのみがラインナップされていたが、新モデルはどちらもB3にリビジョンアップしているので、TLBエラッタが気になっていた人には朗報だろう。動作クロックは、9150eは9100eと同じ1.8GHz。9350eは2.0GHzで、HyperTransportも3.6GHzに高速化されている。