ニコンイメージングジャパンは1日、12.1メガピクセルのフルサイズ(36.0mm×23.9mm)のCMOSセンサーを搭載し、小型・軽量、高いコストパフォーマンスを実現したデジタル一眼レフカメラ「ニコンD700」を25日より発売すると発表した。価格はオープンだが、推定市場価格は33万円前後。
「D700」は、プロ用のデジタル一眼レフカメラ「D3」と同じCMOSセンサーを搭載したほか、多くの高機能を継承しながら小型軽量化と高いコストパフォーマンスを実現したカメラ。ISO 200~6400の極めて広い常用感度のほか、本体のみで最速約5コマ/秒の連続撮影、別売のマルチパワーバッテリーパック「MB-D10」の装着により、最速約8コマ/秒の高速連続撮影を実現している。また、要望の多かったイメージセンサークリーニング機能も採用した。撮像素子は、「D3」と同じ36.0×23.9mmの「ニコンFXフォーマット」CMOSセンサーを採用。1画素あたりの広い開口面積、ギャップレスマイクロレンズの採用により、高いS/N比と広いダイナミックレンジを確保している。また「D3」同様の12チャンネルによる画像信号の高速読み出し、14ビットA/D変換も継承している。常用撮像感度は ISO 200~6400と広く、さらにISO 25600までの増感、ISO 100相当までの減感が可能。
起動時間は約0.12秒、レリーズタイムラグは約0.040秒(CIPA基準)。連続撮影は最速約5コマ/秒、最大100コマまで可能。D300用として、先に発売されているマルチパワーバッテリーパック「MB-D10」装着により、最速約8コマ/秒の高速連続撮影を可能にする。 カラーモードである「ピクチャーコントロールシステム」は、「スタンダード」「ニュートラル」「ビビッド」「モノクローム」の4種類で、カスタムも可能となっている。また、コントラストの強い撮影状況下でも、マルチパターン測光との組み合わせでハイライト部の階調を生かした露出を決定し、さらに画像処理段階で黒くつぶれる部分を明るく再現する「アクティブD-ライティング」を搭載。新たに「オート」モードも設けられた。
オートフォーカスは、「D3」同様に51のフォーカスポイントを持つ、「マルチCAM3500FXオートフォーカスセンサーモジュール」を搭載する。ライブビューは、「手持ち撮影モード」と「三脚撮影モード」の2種類から選択できる。水準器機能も搭載する。液晶モニターは約92万ドットVGA(640×480ピクセル)の3型。視野角は170°と広い。光学ファインダーの視野率は約95%、倍率は約0.72倍となっている。HDMI(デジタルハイビジョン)出力にも対応した。また「イメージセンサークリーニング機能」を搭載。OLPF(光学ローパスフィルター)を4種の共振周波数で振動させて、ローパスフィルターに付着したゴミやほこりをふるい落とす。カメラの電源オン/オフに連動して作動するほか、メニューからの操作で任意の作動も可能としている。ボディはマグネシウム合金製で、高い耐久性を備える。サイズは約147(W)×123(H)×77(D)mm、重さは約995g(本体のみ)となっている。
また、アクセサリーとして、スピードライト「SB-900」が同時に発表された。「ニコン クリエイティブライティング システム」に対応し、ナンバー34(ISO 100・m)/48(ISO 200・m)の大光量。照射角が使用レンズの焦点距離に連動するオートパワーズーム機能も搭載する。価格は68,250円。