JR東海は26日、東海道新幹線(東京~新大阪)のN700系車内で高速走行中にもインターネットを利用できるサービスを2009年3月に開始する予定を発表した。併せて、現在「のぞみ」停車駅の待合室に整備している無線LAN設備を、東海道新幹線の全駅の待合室に整備する。駅でも車内でもインターネットが可能になることによって、より時間の有効活用ができるという。
N700系車内でのインターネット接続サービスは、車内に構築された「無線LAN」のネットワークからLCXケーブル(漏洩同軸ケーブル)に情報伝送し、地上側に新設するインターネット接続装置を介してインターネットを接続するもの。その結果、高速走行中においてもインターネットサービスを安定して提供することができる。回線速度は最大約2Mbpsで、高速の回線速度を必要とする動画の閲覧を快適に利用できる程の速度ではないが、メールやインターネットなどには十分に対応できるとしている。
なお、東海道新幹線駅待合室の無線LAN設備については、現在整備済みの6駅(東京・品川・新横浜・名古屋・京都・新大阪駅)から拡大し、17駅すべてのコンコース待合室で無線LANサービスを利用できるようになる。新規で整備されるのは小田原、熱海、三島、新富士、静岡、掛川、浜松、豊橋、三河安城、岐阜羽島、米原の11駅で、2009年3月を目処に各駅ごとにサービスを開始する。