ポルシェ ジャパンは、2WDモデルで先行搭載されたデュアルクラッチトランスミッションシステム「ポルシェドッペルクップルング(PDK)」と、新開発の電子制御方式の4WDシステムを搭載した第2世代タイプ997の4輪駆動モデル「911カレラ4」「911カレラ4S」「911カレラ4カブリオレ」「911カレラ4Sカブリオレ」の受注を7月1日より受け付ける。4モデルとも左/右ハンドルが選択可能で7速PDKが搭載され、911カレラ4Sと、911カレラ4には左ハンドルの6速マニュアルトランスミッションが用意される。価格は、1,284万円~1,735万円。

911カレラ4Sカブリオレ(左)と911カレラ4クーペ(右)

ニュー911カレラ4シリーズにも、先に発表されたRRのポルシェ911カレラに搭載されたデュアルクラッチトランスミッションが搭載された。また、4WDシステムは従来のビスカスカップリング方式のマルチプレートクラッチを備えた4WDシステムに替わり、911ターボ用に開発された電子制御式のポルシェ・トラクション・マネージメントシステム(PTM)が改良されて搭載される。さらに、機械式LSD(リミテッド・スリップ・リアディファレンシャル)も標準装備された。

新たに開発された電子制御の新4WDシステムは、その精度と素早いレスポンスが特徴という。また、ダイレクト・フューエル・インジェクション(DFI)採用の新水平対向エンジンと、PDKとのマッチングにも優れているという。ニュー911カレラ4シリーズでは、出力を最大8.5%向上しつつ、燃費は12.9%抑えられて、CO2排出量も15.4%の低減を実現しているという。出力は下位モデルとなる3.6Lモデルで20PSアップし、345PS(254kW)に達したほか、911カレラ4のPDK仕様車では100kmあたりの燃料消費量は10.1Lに抑えられている。3.8Lエンジン搭載の911カレラ4Sでは従来モデルを30PS上回る385PSを達成し、カレラ4SカブリオレPDK仕様車の100kmあたりの燃料消費量は10.7Lの低燃費を実現したという。

911カレラ4クーペ

911カレラ4Sカブリオレ