日本航空(以下、JAL)は23日、ボーイング社ならびにプラットアンドホィットニー社(以下、P&W社)と共同で、非食物系のバイオ燃料を用いたデモンストレーションフライトを行うと発表した。今年度中にもアジア初となるバイオ燃料フライトを国内で実施するとしている。
同社はこれまで「空のエコ」と称して環境社会活動や二酸化炭素排出量削減などに取り組んでおり、今回のバイオ燃料フライトもその一環。バイオ燃料の選定においては食糧問題への影響が指摘される食物系植物由来のものを避け、食糧と競合しない非食物系で生産効率のよい「第二世代バイオ燃料」を採用するという。
デモンストレーションフライトにはP&W社製エンジンを装着したボーイング747型機を使用する予定。4基のエンジンのうち1基でバイオ燃料を使用し、残り3基のエンジンでは通常のジェット燃料を用いるという。使用されるバイオ燃料はジェット燃料と同等の厳しい基準を満たしたものであるため、航空機やエンジンには特別な改修や改造を施さないとのこと。今後8月頃までに使用するバイオ燃料を選定するという。
同社では「バイオ燃料フライトの実施によりバイオ燃料の開発を促進するとともに、バイオ燃料の実用化に対して貢献していきたい」としている。