東芝ホームアプライアンスは23日、据え置き型IHクッキングヒーター「UHP-V331S」「UHP-V321S」「UHP-M321」を発表した。発売は8月下旬で、価格はオープン。市場価格は、UHP-V331S/321Sが10万円前後、UHP-M321が8万円前後と予想される。

DSPインバーターによる立ち上がりの速さで、ガスコンロのように、なべを振ることも可能となった「UHP-331S」

デザインも大幅に変更。写真はブラックモデルの「UHP-M321」

IHクッキングヒーターには、キッチンに組み込めるビルトインタイプと、ガスコンロを置くスペースにそのまま置ける据え置きタイプとがある。ビルトインモデルは、新築時、あるいはキッチンのリフォーム時などでなければ、なかなか導入は難しい。それに対して、据え置き型は、ガスコンロが置いてあるスペースに、そのまま設置することができるので比較的手ごろだ(単相200Vの電源を引く必要はある)。ところが、売れているのは、ビルトインタイプが中心で(1口のものを除けば)、各メーカーの主力モデルもビルトインタイプ。据え置き型は、機能を限定された低価格モデルという位置付けの製品が多い。

今回発表されたUHP-V331S/V321S/M321は、2口IHではあるが、左右とも出力3kW。UHP-331Sに至っては、定格消費電力が5.8kWと、同社のビルトインタイプ3口IHクッキングヒーターと同レベルとなっている(IHクッキングヒーターは、各IHヒーターの最大火力を、同時にすべて使用できるわけではない。例えば、左右3kWの製品でも、定格消費電力が4kWだとすると片側を3kWの火力で使用している場合には、もう片側は最大でも1kWの火力となる)。

また、IHヒーターはDSPインバーターにより高速な立ち上がりを実現。トッププレートからなべを離すと、加熱はストップするが、再び戻した際に僅か0.9秒で復帰する(従来は6.3秒かかった)。これにより、いため物などを行う際に、なべを振ることも可能となっており(一般的に、IHクッキングヒーターでのいため物は、なべを振るのではなく、なべの中をへらなどでかき回す)、今までのガスコンロに近い使い勝手を実現している。

グリル部分は、サンマ5匹を同時に焼くことが可能な「水なしビッグリル」。もちろん、両面自動焼きタイプだ。幅288mm×奥行き354mmの庫内は、据え置きタイプとしては現時点での最大サイズとなっている。なお、UHP-V331S/321Sでは、脱臭/脱煙機能が搭載される。

デザインも、従来の据え置きタイプから大幅に変更。ビルトインタイプと同系統の、シルバーを基調としたデザイン(UHP-M321はブラック)を採用。また、トッププレート手前に、操作パネルを集中させるなど、使い勝手も向上している。

型名 サイズ 定格消費電力 カラー
UHP-V331S 590(W)×180(H)×480(D)mm (グリルの取っ手除く) 5.8kW シルバー
UHP-V321S 590(W)×180(H)×480(D)mm (グリルの取っ手除く) 4.0kW シルバー
UHP-M321 590(W)×180(H)×480(D)mm (グリルの取っ手除く) 4.0kW ブラック