今週の話題は何と言ってもグラフィックカード。週の半ばに、NVIDIAの新ハイエンドGPU「GeForce GTX 280」を搭載する製品が一斉に発売され、そのすぐ後、週末には急遽ATI(AMD)の新GPU「Radeon HD 4850」搭載カードも一部入荷し、店頭に並んだ。どちらも売れ行きは好調だ。

一斉に登場したGeForce GTX 280搭載モデル(TSUKUMO eX.)

売り切れ続出のGeForce GTX 280

まずはNVIDIAのGeForce GTX 280から見ていきたい。今回、取材で確認できたのは8社9モデルの製品。リファレンスデザインの製品がほとんどだが、MSIやInnoVISIONからはオーバークロックモデルも登場している。人気は上々のようで、8万円前後という価格にもかかわらず、完売モデルが続出していた。

MSIは今回、オーバークロックモデルのみを投入している

ハイエンドモデルらしく、パッケージはかなり大きい

発売が確認できた製品
メーカー 価格
Leadtek 78500円~90000円前後
ZOTAC 77000円~83000円前後
MSI(OC:650MHz) 82000円~85000円前後
InnoVISION 77000円~80000円前後
InnoVISION(OC:650MHz) 79000円~84000円前後
玄人志向 73500円~76000円前後
XFX 81000円前後
GALAXY Technology 80000円前後
Palit Microsystems 70000円前後

価格にはかなりバラつきがあったが、ドスパラ秋葉原本店で発売されたPalitの製品は69,800円と、なんといきなり7万円を切っての登場となった(ただし発売直後に完売したとのこと)。またTSUKUMO eX.では玄人志向の製品が75,800円だったものの、ポイント還元が15%になっており、実質64,430円だ。ただしこちらも、取材中に最後の1個が売れていた。

TSUKUMO eX.では玄人志向が実質6万円台半ば

完売モデルが続出(T-ZONE PC DIY SHOP)

各モデルとも売れ行きは好調で、多くのショップでは週末で完売となりそうだ。来週には、順次再入荷もあるようだが、早く入手したい人は急いだ方がいいだろう。

またGeForce GTX 200シリーズの登場に続いて、NVIDIAは新GPU「GeForce 9800 GTX+」の投入と既存のGeForce 9800 GTXの値下げを発表したが、この影響が早くも出ている。特に、9800 GTXは新価格が199ドルになるということで、ユーザーの買い控えも想定される。ショップによっては、大幅に値下げをするところも出ており、お買い得感はかなり高くなっている。

ドスパラ秋葉原本店では3万円を切る価格で販売中

Radeon HD 4850も急遽発売に

一方のRadeon HD 4850は急遽発売が決まったようで、ショップ側も慌てて対応していた。今回、発売となったのは下位モデルのHD 4850のみで、上位モデルのHD 4870は未入荷。どうせなら上位モデルから出して欲しかったと思っていたのだが、「HD 4850はコストパフォーマンスがいいので、人気モデルになるのでは」と歓迎する向きもあった。

店頭で確認できたのは、SAPPHIRE、PowerColor、MSIの3モデル。全てリファレンス準拠の製品で、価格は23,000円~25,000円前後となっている。ただ入荷が少量だったため、週末での完売は必至。売れ行きは好調で、通販をストップしたショップもあったほどだ(店頭分がなくなるため)。

MSIのモデル。1スロット厚

電源端子は6ピンが1つだけだ

これはSAPPHIREの製品

こちらはPowerColor製