ヤマハは88鍵ピアノタッチのハードウェア・シンセサイザ「MM8」を8月1日に発売する。価格はオープンで、実売予想価格は9万9,800円前後。

同製品は、シンセサイザの楽しさを追求し、エントリーユーザーでも手軽に高度な演奏や音楽制作を楽しめる機能を搭載した、88鍵ピアノタッチ鍵盤仕様のハードウェア・シンセサイザ。基本機能は2007年1月に発売した61鍵仕様の「MM6」などと共通。鍵盤は88鍵仕様にするとともに、アコースティックピアノに近づけた自然なタッチ感を実現したグレードハンマースタンダード(GHS)鍵盤を採用したモデル。

アルペジエーターやバッキング・パターンなど、初心者でも演奏を楽しめる多彩な機能を搭載した88鍵ピアノタッチ仕様のシンセサイザ「MM8」

同製品は同社のフラッグシップ・シンセサイザである「MOTIF」シリーズから移植したウェーブデータを含め70MBのウェーブROMを搭載。569音色と豊富な音色がプリセットされ、本体パネル上のカテゴリー・サーチボタンと大型ディスプレイでピアノ、ギター、ドラムなど音色カテゴリから音色リストを表示し、ダイアルですばやく選択できる。また音色ごとに最適なアルペジオ・タイプを213種類プリセット。アルペジオ・ボタンを押して鍵盤を弾くだけで多彩なフレーズを手軽に演奏できる。

他に、音色のニュアンスをパネル上の4つのノブと2つのホイールを回してリアルタイムに変えるコントロール機能、さまざまなジャンルの伴奏パターンがプリセットされている内蔵バッキング・パターンを装備。そのほかに8シーケンス・トラック+8パターン・トラックのシーケンサ機能、音色ごとにアルペジオやパターンなどを組み合わせた64種類の演奏セッティングが用意されたパフォーマンス機能など、手軽に演奏を楽しめる機能が豊富に用意されている。

本体には2系統のUSB端子を搭載し、パソコンやUSBメモリなどに演奏データの保存が可能、またソングデータを読み込んでMM8を演奏することができる。またSteinbergのDAWソフト「Cubase AI 4」が付属する。同製品のサイズは1,340(W)×445(D)×157(H)mm、重量は15.6kg。