Samsung電子はシンガポールで開催中の通信関連イベント「CommunicAsia 2008」で、全面タッチパネルを採用したスマートフォン、"OMNIA"こと「SGH-i900」を発表した。

OMNIAはOSにWindows Mobile 6.1 Professionalを採用し、スタイラスペンと指先のどちらでも操作可能なユーザーインタフェース(UI)「TouchWIZ」を搭載している。

OMNIAを発表するSamsungオーストラリアのDirector Josh Delgado氏

OSはWindows Mobile 6.1 Professionalを採用。TouchWIZ UIを搭載する

ディスプレイは3.2インチワイドQVGA(240×400ドット)。モーションセンサーを内蔵し、本体を横に傾けることで画面表示が自動的に横向きになるほか、動画や写真の全画面表示を行うこともできる。背面にはオートフォーカス/顔認識/スマイル認識などの機能を備えた5メガピクセルカメラを搭載する。

待ち受け画面にはウィジェットを配置し、各アプリケーションにすばやくアクセスできる

モーションセンサーを搭載しており、本体を横に向けると画面表示も横方向になる

画面の左側にウィジェットを保管しておき、使いたいものをドラッグして待ち受け画面に配置できる。ウィジェットはメモリの許す限りいくつでも、好きな場所に配置可能

電話帳などは画面右側にアルファベットが表示されるため、ワンタッチで検索が可能。なお、前の写真でもわかるように、細かい操作をする際は指先だけではなくスタイラスペンでも操作可能

背面の5メガピクセルカメラは、「スマイル認識」機能を搭載。被写体の顔が笑顔になると自動的にシャッターが切られる

内蔵メモリは8GBと16GBの2モデル。16GBのmicroSDHCカードを装着すれば、最大32GBのストレージ容量を持つことができる

またGPSを内蔵し、撮影した写真にGeoタグ(位置情報)を自動保存することもできる。そしてWord/Excelファイルの閲覧など、ビジネス向けのアプリケーションも搭載するなど、あらゆる用途に対応する同社のフラッグシップモデルになっている。

通信方式はW-CDMA/HSDPA(2100MHz)およびGSM(850/900/1800/1900MHz)、サイズは112×56.9×12.5mm。内蔵メモリは8GBと16GBの2タイプで、外部メモリはmicroSDHCカード(最大16GB)に対応。無線LANとBluetooth 2.0(A2DP対応)も搭載する。動画再生はDivX/XviD/MP4/H.264などに対応している。

6月中旬に東南アジア、7月にヨーロッパ、8月に全世界で発売する予定。なお、日本での発売は現時点では未定とのこと。

アプリケーション内のメニュー。指先のスライド操作で上下にスクロールできる

もちろんWindows Mobileのアプリケーションもそのまま利用できる

本体の仕上げはスタイリッシュかつ高級感あるものになっている

発表会開場の様子。Samsungのフラッグシップモデルの発表会だけに、メディア関係者の注目も高かった