NVIDIAは19日、GeForce 9シリーズの新GPU「GeForce 9800 GTX+」の情報を公開した。GeForce 9800 GTXの上位モデルで、ハイエンド向けながら搭載グラフィックスカードの市場想定価格が229ドルと低く抑えられている。
現時点では同社からの正式なニュースリリースが行われておらず、詳細が不明な部分も残るが、G92コアがベースと見られ、GeForce 9800 GTXと比べてコアクロックが675MHzから738MHz、シェーダクロックが1688MHzから1836MHzへと向上している。また、物理エンジン「PhysX」をサポートする点も特徴だ。
PhysX対応ドライバとしては「Forceware 177.39」の存在が明らかにされており、一部でベータ版の提供も行われている。担当者によれば近日中に同社Webサイトで一般向けのダウンロードも可能になる予定だそうだ。同ドライバを利用することで、GeForce 9800 GTX+で利用した場合で、例えば3DMark Vantageの総合スコアなら25%、Unreal Tournament 3のfpsなら180%といった性能向上が見込めると説明されている。
あわせて、GeForce 9800 GTXの価格が199ドルに引き下げられる。GeForce 9800 GTX+の価格帯や想定パフォーマンスから、AMDのATI Radeon HD 4800シリーズを意識したラインナップの見直しだと考えられる。