日立アプライアンスは18日、クリーナーの新モデル、サイクロン式3機種と紙パック式2機種を発表した。発売日は7月25日を予定している。価格などは表のとおり。
昨年モデルより、同社のクリーナーの上位機種には、「ごみハンターヘッド」が搭載されている。ごみハンターヘッドとはモーター駆動するブラシを内蔵したヘッドだが、そのモーターに流れる電流のパターンを検出することが可能となっている。これを利用したのが「これだけボタン」で、このボタンを押すと、現在、掃除を行っている場所が、どのような材質なのか(フローリングなのか、絨毯なのか)をクリーナー側で判断、本体のファンモーターとヘッドのブラシの回転数を自動調節する。これにより、ユーザーが、クリーナーのパワーを自分でコントロールしなくても、掃除に必要なパワーと、省エネ性能を両立させることを可能とする。ただし、負荷が少ないフローリングなどの掃除の場合に、パワーを落とすことによっての省エネ化だった。
今回の新モデルでは、この部分に改良が加えられている。まずはヘッドの改良。新搭載の「ごみハンターヘッドα」では、ヘッドの上部に吸気口とフラップを設け、床の状態によってフラップをコントロールすることで、ヘッド内の圧力をコントロールする。ブラシの回転と、ヘッド内の空気の流れを合わせることで、より少ないパワーでごみを運ぶことが可能となる。これにより、従来の「強」モードと同じ集塵性能を「中」モードで実現可能となっており、負荷の大きい絨毯の掃除のような場合でも、消費電力が約30%削減される。 また、ごみハンターヘッドαは、この吸気口とフラップによって床上に舞い上がるハウスダストを吸引するという効果も発揮する。ごみハンターヘッドαを搭載するのは、サイクロン/紙パックの上位機種「CV-SM10」「CV-PM10」の2モデル。「CV-SM9」「CV-PM9」には、従来のごみハンターヘッドが搭載される。
また、新開発したファンモーターを採用することで送風性能をアップ。新測定基準での吸い込み仕事率が、サイクロン式のCV-SM10で590W、紙パック式のCV-PM10では600Wと、いずれも業界No.1の値となっている。
「CV-SM8」以外の機種には、新たに「曲がーるロング吸口」を採用。曲がーるロング吸口は、一種の透き間ノズルなのだが、ブラシ部分と接続部分の2箇所が、3段階に角度を変えることが可能。長さも52cm~69cmで調節できるという。ホースの手元部分に取り付けたり、延長管の先に取り付けることも可能で、今まで掃除がしにくかった家具の間の奥や、エアコン室内機の天井部分にある吸気口なども掃除することができる。
型名 | 方式 | 価格 | 推定市場価格 |
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CV-SM10 | サイクロン | オープン | 5万円前後 |
CV-SM9 | サイクロン | オープン | 4万円前後 |
CV-SM8 | サイクロン | オープン | 3万円前後 |
CV-PM10 | 紙パック | オープン | 5万円前後 |
CV-PM9 | 紙パック | オープン | 4万円前後 |