ヤマハは独SteinbergのUSBコントローラ「CC121」を9月上旬に発売すると発表した。価格はオープンで、実売予想価格は4万9,800円前後。

同製品はSteinbergのDAWソフト「Cubase」シリーズ専用のUSB接続チャンネル・コントローラ。ヤマハのハードウェアとSteinbergのソフトウェアを連携させるAI Functionsに対応しており、パソコンに接続するだけで自動的に接続設定が行われる。

Cubase専用のチャンネル・コントローラ「CC121」、ボリュームフェーダはモーターフェーダとなっている

本体にはCubaseとの接続状態を表す「CUBASE READY」インジケータを装備

同製品はCubaseシリーズのチャンネル設定画面をそのままハードウェア化した構成となっており、ボリュームフェーダやPANノブ、「M」(ミュート)、「S」(ソロ)といったボタンを搭載。Channel Selectボタンで操作対象チャンネルを移動し、スピーディに操作できる。またEQセクションでは各チャンネルに装備されている4バンドEQそれぞれのオン・オフや設定が可能だ。再生や録音、停止、ループといったトランスポート機能も用意されている。

各ボタンは自照式となっており、視覚的にミュートやソロといった状態が分かる

Cubaseのインタフェース画面でマウスポインタを合わせたパラメータを自動で割り当て、操作可能となるAIノブ

また右側に用意された「AIノブ」は、Cubaseの画面上でマウスポインタを合わせたパラメータを自動的に割り当て、操作するための新しいインタフェース。たとえばマウスポインタをミキサーのボリュームに合わせれば、AIノブを動かすことでボリューム調整が可能となる。視線をモニターから動かさず、右手でマウス、左手でAIノブを操作することで、新しいワークスタイルを提案している。また「LOCK」ボタンを押して点灯させると、マウスポインタ位置とは無関係に固有のパラメータを固定することも可能となっている。

そのほかプッシュボタン付きノブと4つのボタンを装備するユーザー・アサイナブル・セクションを搭載。プリセットではメトロノームの音量変更、「Cubase 4」ではコントロールルーム機能のスタジオセンド、モニタリングセットアップなどが行える。

同製品のサイズは284(H)×72(D)×185(H)mm、重量は1.5kg。電源はUSBバスパワーでも駆動するが、モーターフェーダの駆動は同梱ACアダプタを接続する必要がある。対応OSはWindows XP/VistaおよびMac OS v10.4以上。なお製品にはDAWソフト「Cubase AI 4」がバンドルされる。