米NVIDIAは17日(現地時間)、高い浮動小数点演算性能や並列処理性能を実現するHPC向けGPU「Tesla」に、従来製品と比べ2倍の、1Uシステムで最大4TFLOPsの性能を備えるという「Tesla 10シリーズ」を発表した。
公開された製品ラインナップは「Tesla S1070 1Uコンピューティング・システム」と「Tesla C1060コンピューティング・プロセッサボード」の2製品で、価格はそれぞれ7999ドル、1699ドル。両製品とも現在はサンプル出荷中で、発売は8月が予定されている。
Tesla 10シリーズのGPUは、「GeForce GTX 280」などと同世代の「GT200」コアがベースだ。「G80」コアの従来世代のTeslaから、新たに倍精度64bit浮動小数点演算に対応するなどの改良が加えられている。
Teslaは、同社のGeForceシリーズやQuadroシリーズと同様のGPUブランド。 ビデオエンコーディングや原油ガス探査、医療画像、科学調査といったHPC(High Performance Computing)分野向けの製品で、ソフトウェアプラットフォームには「CUDA」を利用する。