Shuttleブースでは、既に店頭販売も始まっている「KPC」というラインアップに注目してみた。
同社スタッフによれば、KPCは第1弾として格安の製品を出荷している。これはまずキューブPCというジャンルをより身近に、そして普及させていこうという意図の製品。さらに、KPCでは同社規格のマザーボードに加え、Mini-ITX規格マザーボードにも対応したレイアウトを採用している。同社キューブPCを購入して後、ボードの買い替えという形でキューブ筐体を使い続けることが可能となる。電源に関しても既にラインアップの揃っている同社製品を交換して利用することができるという。
KPCのラインアップの展示としては、Atom 230を搭載した「K58」、Core 2 Duoを搭載可能な「K48」「K45」などが並んでいた。なかでもK58とK48は5インチベイを搭載しており、現行KPCよりも1ランク拡張性が高い。なお、Atomを搭載する製品としては、高さを抑えたファンレス機「X27」や、Mini-ITXマザーボードの「FM25」、FM25の拡張性を高めたバージョン「FM30」なども展示されていた。
そのほか、サーバ向け製品とされている「D10」もなかなか興味深い製品だ。D10はフロントパネルにタッチディスプレイを装備した製品。ブースでは16chのビデオキャプチャカードを挿したビデオ監視ソリューションとしてデモンストレーションされていた。キューブPCなので小型であり、ラック等に収めるにも便利なほか、将来的なビジョンとして、タッチディスプレイ部を無線LANで取り外し可能にしたいとの話も聞けた。個人用途でもVistaのSideDisplayの高機能版として利用できそうな印象を持った。