スバル(富士重工業)は17日、2L(リッター)エンジンを搭載する新型の多人数用ワゴン「エクシーガ」を発売した。希望小売価格は199万5,000円から278万2,500円。あわせて、エクシーガをベースとした福祉車両「トランスケア ウィングシート リフトタイプ」を発売する。
エクシーガは"7シーターパノラマツーリング"をコンセプトとしており、乗る人すべてが会話や景色など、ツーリングの楽しさを共有できる多人数乗り車と位置づけている。7人までしっかり乗れる居住性と開放感あふれる室内空間を実現。スバル独自の水平対向エンジンレイアウトや、高い操縦安定性、静粛性などにより上質な乗り心地を実現しているという。ボディサイズは全モデル共通で、全長4,740mm、全幅1,775mm、全高1,660mm。車両重量は1,480kgから1,590kgとなる。グレードは4種類で「2.0GT」がグランドツーリングモデル、「2.0i-S」がスポーティモデル、「2.0i-L」が装備を充実させたクオリティモデル、「2.0i」がベーシックモデルとなる。
エンジンは2種類。「2.0GT」のみハイオクガソリン仕様のターボ付き2.0L水平対向4気筒、それ以外のグレードはすべてレギュラー仕様の2.0L(ターボなし)水平対向4気筒を搭載する。トランスミッションは「2.0GT」のみ5速AT、そのほかは4速AT。駆動方式は「2.0GT」は4WDのみ、そのほかのモデルは4WDと2WD(FF)が用意される。燃費は「2.0GT」が12.0km/L、そのほかは4WDモデルが13.0km/L、FFモデルが13.2~14.0km/L。
パッケージングは、十分な居住スペースと、扱いやすいボディサイズを両立した。ピラーやガラスの位置、サイズ、形状などを工夫して良好な視界を確保。フロントシートからサードシートにかけて着座位置を徐々に高くし、全席が見晴らしの良い「シアターシートレイアウト」を採用した。また、室内への張り出しを抑えたダブルウィッシュボーン式リヤサスペンションを採用。オプションでは、セカンドシート頭上までを覆うガラスルーフを設定している。
室内では多彩なシートアレンジが可能となっており、フラットシート、180mmのロングスライドが可能なセカンドシート、片手で簡単にシートが倒せるウォークイン機構などを装備。サードシートはリクライニング可能なほか、フラットな荷室を実現するフォールドダウン機構を搭載した。カーゴスペースにはショッピングフック、格納式カーゴフック、アクセサリーソケットを装備した。また、カーゴフロアのボード下には、ベビーカーなどを立てたまま積載可能にできる2層の荷室ダブルアンダーボックスを設定している。
安全・環境面では、全車に4輪ディスクブレーキを採用。EBD(電子制御制動力配分)付ABSなども装備する。基本となるフレーム構造の合理化を図って衝突時のエネルギーを効率的に吸収、分散させるボディとした。またフロントバンパーなど、衝突時に相手車や歩行者の被害が軽減するよう工夫されている。