特殊効果、及びメイクアップ技術で4度もオスカーに輝いたスタン・ウィンストン氏が7年間にも渡る闘病の後、マリブの自宅で死去したとThe Hollywood Reporter紙が伝えた。62歳だった。

ウィンストン氏はスティーヴン・スピルバーグや、ジェームズ・キャメロン作品に多く参加し、『ジュラシック・パーク』、『ターミネーター2』、『エイリアン』でアカデミー視覚効果賞を、『ターミネーター2』では同時にメイクアップ賞も受賞した。この他にも『A.I.』や『プレデター』などで何度もオスカーにノミネートされたという輝かしいキャリアを持つ。

S・スピルバーグはウィンストン氏の訃報を受け、「スタンは勇気あるアーティストでありイノベーターだった。彼と組んだたくさんのプロジェクトの中で、私はテディベアからエイリアン、そして恐竜に至るまで、彼の最先端の技術を目の当たりにしてきたんだ。私の世界はスタンなくしては創造しえなかった。今は『不可能なモノなんてないのさ』とことあるごとに言っていた彼の笑顔が思い出されるよ」と弔意を表した。

全米で5月2日に公開され、週末3日間で1億ドル超の大ヒットとなった『アイアンマン』(日本公開は9月27日)や、2009年公開予定のターミネーター最新作『Terminator Salvation: The Future Begins』にも参加していたという。