三菱自動車は、10月2日から19日にかけてフランス・パリ市で開催される「パリモーターショー (Le Mondial De L' Automobile 2008)で、「ランサー」のハッチバックモデル「ランサー スポーツバック」を初公開すると発表した。また、ターボエンジンを搭載したスポーティ4WDモデルも同時に出品する。これらのモデルは、欧州各国では今秋以降順次、日本では冬頃に発売される予定。
4ドアセダンの「ランサー」(日本名は「ギャランフォルティス」。日本で販売されている「ランサー」は別のモデル)は、すでに欧州市場などで発売され、好評を得ている。今回公開される「ランサー スポーツバック」は、これをベースに欧州でニーズの高い5ドアハッチバックとしたモデルであり、ニーズの多様化に応えたとしている。
エンジンは1.5L(109ps)と1.8L(143ps)のガソリンエンジン、および2Lターボのディーゼルエンジン(140ps)をラインナップ。2009年春からは新開発クリーンディーゼルエンジン搭載車も追加される予定だという。また荷室の床面高さを2段階で設定可能な構造とし、後席のシートバックが簡単に倒せるなど、使い勝手も高めている。
同時に出展されるスポーティ4WDモデルは、セダンとハッチバックの両方に用意され、それぞれ「ランサー ラリーアート」「ランサー スポーツバック ラリーアート」という名称になる。既存の「ランサー エボリューション」とは別のモデルであり、新開発の2Lインタークーラーターボ・連続可変バルブタイミング機構付きエンジンを搭載する。最高出力は177kW(240ps)、最大トルクは343Nm(35kgm)。ツインクラッチのトランスミッション、走行状況に応じて前後輪の駆動力を配分する4WDシステムを搭載する。そのほかブレーキの強化などを行ない、ベース車に比べて走行性能を大幅に高めたとしている。