キヤノンは、1010万画素CMOSセンサーを採用し、ライブビューを搭載した低価格モデルのデジタル一眼レフカメラ「EOS Kiss F」を6月下旬に発売すると発表した。価格はオープンだが、推定市場価格は本体のみで7万円前後、手ブレ補正レンズを同梱したレンズキット(本体+EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS)が8万円前後の見込み。
今回発表された「EOS Kiss F」は、一眼レフ初心者やファミリー層に向けたデジタル一眼レフカメラEOS kiss Xの後継機種にあたる。普及型一眼レフカメラ「EOS Kiss」シリーズは、高性能モデルの「EOS kiss X2」と、低価格モデルのEOS Kiss Fの2機種がラインナップされることになる。低価格化によって2005年3月に発売された「EOS kiss Digital N」ユーザーの買い替え需要を促進する効果も狙っているという。
自社開発の約1010万画素CMOSセンサーを搭載し、高画質を実現。連続撮影枚数はJPEG(L+Fine)で約514枚、RAWで約5枚。連写性能は最高で約3コマ/秒(RAWは約1.5コマ/秒)。高性能映像エンジン「DIGIC III」を搭載し、撮像感度はISO100~1600が可能で、長時間撮影や高感度撮影のノイズを低減する。
ライブビュー機能は、Kiss X2同様のリアルタイム映像を液晶モニターで確認しながら撮影でき、液晶モニターは2.5型を搭載。ライブビュー時のAF機能は、位相差AFとコントラストAFの2種類を採用。どちらかを選んで使用できる。背面液晶は、約23万画素2.5型モニターを搭載する。ファインダー倍率は約0.81倍。
被写体の明るさとコントラストを解析し、暗い部分を自動的に明るくして適正なコントラストに自動補正する「オートライティングオプティマイザ機能」を搭載。顔検知機能により、逆光などで暗くなった顔を明るく自動補正する。
オートフォーカスは、中央F5.6対応の高速・高精度7点測距を搭載。ファインダーの視野率は約0.81倍。超音波の振動でゴミを振るい落とすセンサークリーニング機能も搭載する。またレンズキットに同梱される「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS」は、約4段分の手ブレ補正機構を搭載している。
ボディはEOSシリーズ最軽量の約450gを実現。バッテリーはEOS Kiss X2と同じ「LP-E5」を採用し、撮影可能枚数は約500枚(CIPA規格)。記録メディアはコンパクトデジタルカメラからのステップアップユーザーの利便性を図り、SD・SDHCメモリーカードを採用する。
EOS Kiss Fの仕様は以下のとおり。キヤノンEFマウント(EF-S)、22.2×14.8mm CMOS センサー、有効1010万画素、撮像感度:ISO 100~1600、電子制御フォーカルプレーンシャッター、シャッター速度:1/4000~30秒(バルブ可)、連続撮影:最高3コマ/秒・連続約514枚(JPEG・L+Fine)/最高1.5コマ/秒・連続約5枚(RAW)、内蔵フラッシュ:ガイドナンバー約13(ISO 100・m)、記録メディア:SD/SDHCカード、本体サイズ:126.1(W)×97.5(H)×61.9(D)mm、重量:約450gg(本体のみ)。
EOS Kiss F ※メーカー提供 |
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