Eee PCの成功を受けて、似たようなUMPCが多数出展されていた今年のCOMPUTEXであるが、その中でも異彩を放っていたのがE-LEAD Electronicの「Noahpad」(EL-460)。とにかくもうユーザーインタフェースが変わっているのだ。
このNoahpad、一見すると普通のUMPCなのだが、キーボードのところを良く見てみると、じつは左右に1枚ずつパネルが乗っているだけで、そこにキーボード風に枠と文字が描かれている。しかし実際に押してみると、ちゃんと押した場所を認識しているようで、押したとおりに文字が入力された。キーボードなんだから当たり前なのだが、ちょっと不思議である。
良く見るとタッチパッドもないが、これはこのキーボードがタッチパッド代わりにもなる。押すのではなく、なぞるように触るとマウスモードに切り替わり、カーソルが移動する。いわゆるマルチタッチにも対応しており、左右のタッチパッドを同時に操作することで、画像の回転などが可能になっていた。
さらに、ディスプレイが360度回転してタブレット風になるのだが、このNoahpadのディスプレイはタッチスクリーンになっていない。ではどうやって文字を入力するかというと、背面にまわったキーボードをそのまま使うのだ。ちょっと慣れが必要そうだが、同社はこれをバックタイピング機能と呼んでいるようだ。
搭載CPUはVIA C7/1GHz。メモリは512MBで、HDDは1.8インチの30GB。ディスプレイは7インチだが、左右の空きが狭い分、本体サイズ(192×143×28.5mm)はEee PCよりも一回り小さくなっている。重量は0.8kgと軽い。OSはLinuxがプリインストールされており、Windows XPにも対応する。
価格は16,500台湾ドル(5万7千円程度)で、今月中に台湾での発売を開始する見込み。海外はそれ以降とのことだが、日本ではまだ代理店も決まっていないそうだ。