マイクロソフトは、6月6日に2008年6月におけるセキュリティ情報の事前通知を発表した。事前通知とは、6月11日に正式に発表されるセキュリティ情報をあらかじめ通知するものであり、現時点では、セキュリティ情報の識別名としてソフトウェア名を使用している(正式な公開時には、セキュリティ情報ID番号が付与される)。

緊急のセキュリティ情報

今回、発表された「緊急」に該当するセキュリティ事前通知は以下の通りである。

Bluetoothのセキュリティ情報

Windows XP、Vista(いずれも64bit版を含む)で、リモートでコードが実行される脆弱性が発見された。

Internet Explorerのセキュリティ情報

影響を受けるソフトウェアは、Windows 2000 SP4とIE 6 SP1、Windows XP(SP2,SP3)とIE 6および7、Windows XP x64とIE 6および7、Windows VistaおよびVista X64とIE 7の組み合わせについて、緊急となっている。Windows Server 2008などでも警告の発表があるので注意されたい。いずれも、リモートでコードが実行される脆弱性が発見された。

DirectXのセキュリティ情報

Windows 2000以降のOS(Windows Server 2000 SP4を除く)において、DirectXの使用にあたり、リモートでコードが実行される脆弱性が発見された。

詳細については、6月11日に発表される正式なセキュリティ情報で報告する。

その他のセキュリティ情報

同時に、3件の「重要」、1件の「警告」に該当するセキュリティ事前通知も発表されている。こちらも紹介しておこう。まず、重要の3件である。

  • WINSのセキュリティ情報(特権の昇格)
  • Active Directoryのセキュリティ情報(サービス拒否)
  • PGMのセキュリティ情報(サービス拒否)

ついで、警告の1件である。

  • Kill Bitのセキュリティ情報(リモートでコードが実行される)

今回、事前発表されたセキュリティ情報については、具体的な影響などが発表されていないため、対策については、正式な発表を待つ必要がある。今後の情報に注意してほしい。